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ASUS H61M-K レビュー。Sandy Bridgeが蘇る救世主マザーボード!

自作パソコン

今回はSandy Bridge世代のASUS製Micro-ATXマザーボード「ASUS H61M-K」のレビューだ。Intel Core i7 2600K / 3770Kに代表される2011年モデルのマザーボードということで、今更と思うかもしれないが、この製品の発売は2018年となっており、今なお使われ続けているSandy Bridge世代の救世主的なマザーボードとなっている。

選定理由

僕の初自作機であるIntel Core i5 2400を搭載したPCのマザーボードが経年劣化により、ビデオカードを付けると起動しない、特定のUSBポートにつなげると起動しないなどの致命的な欠陥を吐き出しはじめたので、これを購入。数年前のPCのマザーボードなんて新品が売ってないから中古にしようかなと思っていたらまさかの販売中だったので、一番安くてまともそうなASUS製の当製品を選んだわけだ。ネットサーフィンなんかには2011年発売のCore i5 2400などのSandy Bridge世代は今なお十分な性能を持っているため、捨てるには惜しい。

どうしてもマザーボードというのは経年劣化で一番早くおかしくなるので、こういった昔のCPUを搭載できる新品のマザーボードがあることは非常にありがたい。持て余していたGTX680
をつければ動画編集や画像編集なんかも余裕でできるので、サブPCにはもってこいだ。DDR3メモリも流用できるし。やや残念なのがMicro-ATX規格なので拡張性が乏しいことだが、仕方あるまい。3スロットあるのでビデオカードにプラスアルファで何かつけるくらいはできるから、テレビボードでもつけようかなと思っている。

長所と短所

〇2011年モデルであるSandy Bridge世代のCPUを取り付け可能。新品で手に入る。
〇DDR3メモリが使える。
〇ASUSの優秀なファン管理機能や見やすいBIOSなど使い勝手がいい。
×Micro-ATX規格なので拡張性が乏しい。
×USB3.0に非対応。

製品仕様

・チップセットはH61(B3)
・大きさはMicro-ATX
・対応CPUはLGA1155、第2、3世代のCore iシリーズ対応。
・メモリスロット数は2つで、DDR3 2200対応の最大16GB。XMP対応。
・LANポートはRealtek 8111F、ギガビットラン
・サウンドチップは、Realtek ALC887
・拡張スロットはPCI-E 3.0×16が1つ、PCI-E 2.0×1が2つ
・SATAポートはSATA 3.0(6GB/s)が4つ
・USBポートはUSB 2.0が8つ
・映像出力はDVIが1つ、D-Subが1つ
・その他接続端子はPS/2(マウス・キーボード)
・オーディオジャックは3つ
・ASUSの独自機能であるAI Suite II、ASUS Fan Xpert、Ai Charger、Anti-Surge、Network iControlなどに対応。

使用感

使用感としては至ってふつうのMicro-ATXマザーボードだ。CPUの取り付けも難なく済み、各種配線も滞りなく終わり、無事起動も済ませ、きちんとグラフィックボードも認識した。これだけで必要十分だ。用途はネットサーフィンや動画編集、画像編集なので問題ない。この当たり前のことができるというのが一番マザーボードに必要とされることだと思っているので、僕の評価はそれなりに高い。地味にASUSのファン管理ソフトや見やすいBIOSが使えるのもポイントが高い。

ただ、拡張性は低いと言わざるを得ない。まずUSB3.0がない。今どきのPCケースにはかならずと言っていいほどUSB3.0対応のコードが付いているのだが、それが使えないのはちょっと残念。あとは映像出力にHDMIがない、SATAポートが4つしかない、USBポートの数がそもそも少ない、拡張スロットもあと2つくらいは欲しかったという点が挙げられるが仕方ない。

これは僕だけの環境かもしれないが、なぜか電源ボタンを入れるとASUSのロゴが出て、「This CPU is not supported」と印字される。その割にF1を押すとWindowsがふつうに起動するので謎である。もう一回CPUをきちんと取り付ければ直るのかもしれないが、実際に使う分としては何の問題もないので放置している。起動のたびにF1を押すのがちょっと億劫だが、またCPUを外してグリスを塗りなおすという苦行に比べればマシなので我慢している。頑張れば直ると思うが、もう面倒くさいからいいやと諦めている。

実写画像

制御チップは「NUVOTON NCT5535D-A 2826B084-N1 842G9BFA」、シリアルフラッシュメモリは「WINBOND 25Q64FVAIG 1834」、CPUパワーコントローラーは「RT8876A GQW 6BH01」、シリコントランジスタは「A06 NO3N CKC0528」、LANチップは「RTL8111F 15M33H6」、オーディオチップは「ALC887 I6N17G1 GI51D2」。

画像

総括

総評としてASUS H61M-Kは、Sandy Bridge世代のCPUを新品の状態で取り付け可能なありがたいマザーボードと言える。拡張性こそやや低いものの、サブPCとしてまだまだ旧世代機を使いたいという人におすすめだ。

Posted by てんせんか