120Hzモニター、144Hzモニターとは?メーカーの選び方と機能の解説
FPSにおすすめの120Hzモニター・144Hzモニターの選び方と機能の解説です。
この記事を見た後に以下の記事を見れば分かりやすいと思います。画像はBenQより。
・FPSにおすすめの120Hz・144Hzモニター 比較(スマホ用・表なし)
・おすすめFPSゲーミングモニター (パソコン用・表あり)
120Hzモニター・144Hzモニターとは
普通のモニターは1秒間に60~75枚の画像を表示しますが、120Hz・144Hzのゲーミングモニターは1秒間に120~144枚の画像を表示可能です。
画像を増やすことで、映像が滑らかに見えます。パラパラ漫画をイメージしたら分かりやすいですね。
ゲームの滑らかな動きは感動の一言。一度使ったらもう戻れません。FPSを本気でやろうと思っている人は必須です。
また、応答速度も速いものが多く、反射神経UPが期待できます。
リフレッシュレートとは
単位時間あたりにどれだけ画面を書き直すか、を示す値。
高ければ高いほど高性能で、映像がなめらかに見えます。単位はHz。スペック表では垂直走査周波数とも書かれます。
普通のモニターは60~75Hzですが、一部のゲーミングモニターは120~144Hzまで出せます。
FPSでは敵の動きが見えやすくなるので、AIMを合わせやすくなります。
応答速度とは
液晶パネルの一つ一つの点が、光って消えて光るまでの時間のこと。
小さければ小さいほど高性能で、残像が出にくい映像になります。単位はms(ミリ秒)で、1秒間の1000分の1が1msという意味。
Gray to Gray(GtG)とは画面の点が、中間色→中間色の時の応答速度のこと。
GtGと書いてない場合は、黒→白→黒の応答速度で、こちらのほうが遅くなりやすい傾向にあります。
応答速度を1msなどの高速にする機能を、BenQではAMA、iiyamaではOverDrive、PhilpsではSmartResponseと呼んでいます。
メーカーごとの特徴
ゲーミングモニターを売っている会社は、日本ではBenQ・ASUS・iiyama・Philips・EIZOの5つが主なメーカーです。
BenQが一番人気で、FPSなどのゲームに有利な機能がたくさんあるのが特徴です。台湾のメーカー。
ASUSは多機能ではないものの、応答速度やG-SYNCなどの重要な機能はきちんと抑えて、デザインにもこだわっているのが特徴です。台湾のメーカー。
iiyamaはとにかく安くて多機能なのが特徴。日本のメーカー。
Philipsも多機能で安いのが特徴です。オランダのメーカー。
EIZOはトップクラスの性能を持つ製品が多いのが特徴です。ただし、値段はちょっと高めです。日本のメーカー。
ゲーミングモニターの機能について
120Hzモニターや144Hzモニターにはゲームに有利な様々な機能がついている場合が多いです。
メーカーによって言い方が違ったり、紛らわしい部分もあるので、解説しました。
G-SYNCとは
G-SYNCとは、ゲーム中のカクつきやズレをなくす最新技術のことです。
もっというと、グラフィックボードがモニターを管理して、リフレッシュレートを変動させる技術のことです。
2014年9月までにG-SYNC対応モニターが全世界で発売される予定。
ビデオカードの性能が低くても、高画質なゲームが滑らかに見えるため、最新のゲームを高画質でやりたいって人に特におすすめの機能です。
注意点として、GTX600シリーズ以上のNVIDIAのグラフィックボードとモニター側のDisplayPortが必要です。
Adaptive-SYNCとは
G-SYNCがNVIDIA社の技術であるのに対し、Adaptive-SYNCはAMD社の技術(NVIDIA社のライバル)です。
基本的な効果は同じで、ゲーム中のカクつきやズレをなくし、ゲームがより滑らかに見えます。
Adaptive-SYNCの最大の特徴は、専用機器がなくてもDisplayPortに挿すだけで、リフレッシュレートを変動させることができるということ。
G-SYNCはモニター側に専用の基盤が必要になるため、G-SYNC対応モニターでないと機能が使えません。
それに対し、Adaptive-SYNCは今まで使っていたモニターにも、DisplayPortさえあれば、使うことができます。そのため、ノートパソコンでも有効。
ただ、対応ビデオカードはRadeon R9 290シリーズとRadeon R7 260シリーズだけです。
また、G-SYNCモニターはもう既に発売段階に入っているんですが、Adaptive-SYNCが本格的に使えるのは2014年末と言われています。
Adaptive-SYNCを使いたいなら、最低でもDisplayPortが付いたゲーミングモニターを選ぶ必要があります。
Black eQualizer、黒レベル調整、Smartimageとは
ゲーム画面の暗い場所を明るく表示する機能のことです。
BenQではBlack eQualizer、iiyamaでは黒レベル調整、PhilipsではSmartimageという機能です。
ゲームをしていれば、暗くて見えにくい部分があると思います。そういう場所にいる敵も見えやすいので有利です。
ただし、明るく表示する分、目が疲れやすいのも事実です。BenQのモニターを持っている人も、意外と使っていない人が多いのでは。
ゲームによっては必要ない機能で、合う人合わない人がいるので、おまけ程度に考えておいた方がいいかも。
LightBoostとは
LightBoostとは、動いているものをより見やすくする機能のことです。残像を減らしてくっきりとした映像になります。
元々、NVIDIA 3D VISION 2の機能の一つでしたが、これを応用することで残像を減らすプログラムが出てきました。
NVIDIA 3D VISION 2対応のモニターなら、設定でLightBoostの機能を使うことができます。ものすごく効果があるわけではないので、これもおまけ程度に考えておきましょう。
詳しくは120Hz・144Hzモニタが更にパワーアップするLightBoostの設定方法で。
S.Switch、SmartKeypadとは
簡単にモニターの設定を変えることができる、マウスくらいの大きさのボタンです。
解像度や画面比率をよく変える配信者におすすめの付属品です。ワンタッチで自分が設定した画面解像度になるので、便利ですね。
BenQではS.Switch、PhilipsではSmartKeypadにあたります。
NVIDIA 3D VISION 2とは
3D立体視に対応したモニターの機能です。注意点として、この機能に対応していても、3Dメガネ本体を買わないと意味がありません。
また、この技術を応用したものに残像を減らすLightBoostがあります。
液晶パネルの機能
フリッカーフリーバックライトとは
通常のモニターは、カメラで見ると横線が見えます。
このちらつきを取り除いたバックライトで、目に優しいディスプレイになります。長時間でも疲れにくいです。
BenQとiiyamaの一部のモニターで採用されています。
ブルーライト軽減とは
液晶モニターから出る青い光のことをブルーライトといいます。これを減らすことで、目が疲れにくくなります。
これもBenQとiiyamaの一部のモニターで採用されています。
ディスプレイモード、SmartSize、アスペクト比固定拡大モードとは
モニターの解像度や画面比率、大きさを変更することができる機能です。
27型のモニターなら、24型~17型のサイズまで変えることができます。まさに大は小を兼ねるですね。
FPSをする人、ゲーム配信をする人に特に便利な機能だと思います。S.SwitchやSmartKeypadがあると更に利便性が上がりますね。
まとめ
120Hzモニター・144Hzモニターとは、1秒間に120~144枚の画像を表示可能なゲーミングモニターのこと。
リフレッシュレートとは、単位時間あたりにどれだけ画面を書き直すかを示す値。
応答速度とは、液晶パネルの一つ一つの点が、光って消えて光るまでの時間のこと。
G-SYNCとAdaptive-SYNCとは、リフレッシュレートを変動させて、ゲーム中のカクつきやズレをなくす機能のこと。
Black eQualizer・黒レベル調整・Smartimageとは、ゲーム画面の暗い場所を明るく表示する機能のこと。
ディスプレイモード・SmartSize・アスペクト比固定拡大モードとは、モニターの画面比率などを変更することができる機能のこと。
フリッカーフリーバックライト・ブルーライト軽減とは、目に優しいディスプレイにする機能で、長時間の使用でも目が疲れにくくなる機能のこと。
NVIDIA 3D VISION 2とは、3D立体視に対応したモニターの機能のこと。
自分にとって、どれが必要でどれが不要なのか判断した上で、モニターを選ぶといいでしょう。
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