厳選!おすすめ自作PCケース
今回は2018年の厳選おすすめ自作パソコンケースを値段別にまとめた。PCケースは数多くの種類があり、値段もピンキリだ。自由度が高すぎるゆえに自作PC初心者はつい安くてデザインが気に入ったもの買ってしまいがち(僕の失敗談)である。今回は自信を持っておすすめできるケースを選定したので、参考にしてほしい。
Nukkato おすすめPCケース
最近の流行は「魅せるPCケース」である。サイドパネルに強化ガラスを使い、パーツのLEDで光るパソコンを見て楽しむという、PCのインテリア化。そんな流行にのっとった選定に今回はなっている。良いケースは冷却力、静音性、メンテナンス性、拡張性、魅せ要素すべてを兼ね備えている。ちなみに僕は静音ケースに変えてから全く音がしなくなったので、感動したという経験がある。
コスパに優れた日本限定モデル
4000円~
Thermaltake Versa H26
PCケースの中で一番安い価格帯にありながら、冷却力・静音ファン・拡張性・魅せ要素を兼ね備えたすごいケース。左側パネルが全てアクリルパネル(透明、強化ガラスではない)で、大型の水冷ラジエータが装備可能。搭載できるCPUクーラーやグラフィックボードも多い。この価格でこの完成度はすごいと言えるだろう。
GOOD
・圧倒的安さ。PCケースの最安価格帯。
・左側のパネルが全てアクリルパネルなので、内部を見ることができる。
・付属ファンの動作音が非常に静か。前面ファンはブルーLED搭載。
・対応CPUクーラーは高さ160mm、グラフィックスボードは310mmまでと幅広い。
・前面はメッシュを採用しており、冷却力が高い。
・水冷の大型ラジエータを搭載可能なので、より魅せる構成が可能。
・重量が軽い。
BAD
・価格なりの工作精度なので、作りが甘いところが散見される。
・ケース自体は静音性が低いので、追加したファン(CPUやGPUなど)によっては音が漏れる。
・フロントパネルは下から引き上げて開けるタイプなので開けにくい。
製品仕様
対応マザーボードはATX、microATX、Mini-ITX。対応CPUクーラーは高さ160mmまで。対応グラフィックスボードは310mm。大きさは横幅が220mm、高さが493mm、奥行きが464mm。対応電源は220mmまでのATX 12V。対応ラジエーターは前面が360mm、上面が240~360mm。重さは6.08kg。ドライブベイは外部5.25インチが2つ、内部3.5/2.5インチ共用ベイが2つ、内部2.5インチが3つ。拡張スロットは7。付属ファンは、前面120mmファンが1つ、背面120mmファンが1つ。どちらも1000rpm、16dBAモデル。搭載可能ファンは、上面が140mmファン2つまで、前面は120mmファン3つ、背面は120mmファン1つ。ポートはUSB 3.0が2つ、USB 2.0が2つ、マイク端子が1つ、ヘッドホン端子が1つ。
質実剛健な正統派
11000円~
Antec P110 Silent
コストパフォーマンスが高い最新の万能ケース。魅せるPCなんて興味ない、ケースとして使いやすければいいという人におすすめ。遮音パネルにより、しっかりとファンの音を消すので、ほぼ無音のPCが簡単に作れてしまう。VRを意識して、前面ポートにHDMIが搭載されているのもいい点。この製品に限らず、最近のケースは5.25インチシャドウベイを外すことで小型化や内部の余裕を確保していることがある。DVDやBDドライブは外付けも普及しているので、もはや欠点とは言えないだろう。
GOOD
・基本は静音型ながら冷却型にもなる万能っぷり。
・両側のパネルは二重構造でしっかりと静音化。
・対応CPUクーラーは高さ165mm、グラフィックスボードは390mmまでと幅広い。
・前面パネルにはVRに便利なHDMIを搭載。
・磁石固定式トップカバーにより、必要に応じてファンやラジエータを追加できる。
・裏配線スペースが30mmとかなり広く、ケーブルを綺麗にまとめることが可能。
・重いグラフィックスカードを支える「VGAホルダー」を搭載。
・工作精度が高いので組み立てしやすい。
・大型の水冷ラジエータを搭載可能。
BAD
・内部は見えないのにボトムカバーがある(姉妹モデルに配慮)。
製品仕様
対応マザーボードはATX、microATX、Mini-ITX。対応CPUクーラーは高さ165mmまで。対応グラフィックスボードは390mm。保証は2年間。大きさは横幅が230mm、高さが518mm、奥行きが489mm。対応電源は200mmまでのATX 12V。対応ラジエーターは前面が120~240mm、上面が240~360mm。重さは12.8kg。ドライブベイは、内部3.5/2.5インチ共用ベイが6つ、内部2.5インチベイは2つ。拡張スロットは8+2。付属ファンは、前面120mmファンが1つ、背面120mmファンが1つ。搭載可能ファンは、上面が140mmファン2つまで、前面は140mmファン2つかまたは、120mmファン3つ。背面は120mmファン1つ、下面は120mmファン1つ。水冷ラジエータは、前面は360mmまで、上面は280mmまで、背面は120mmまで取り付け可能。前面ポートはUSB 3.0が2つ、HDMIが1つ、マイク端子が1つ、ヘッドホン端子が1つ。付属品はケーストップ用マグネットフィルタが2つ。フロントパネルにホワイトLED搭載。
完全無欠の小さな巨人!
14000円~
Fractal Design Define C Tempered Glass
冷却力、静音性、メンテナンス性、拡張性、魅せ要素すべてを兼ね備えた真のオールラウンダー。基本は静音モデルながら、二重構造の装備を外せば冷却仕様に早変わりできる。左側パネルには強化ガラスを搭載、大型ラジエータや幅広いCPUクーラー、ビデオカードにも対応している。ATX対応モデルながら不必要な部分をそぎ落とし、全体が小さく軽くなった。飽きの来ないシンプルなデザインも魅力だ。コンパクトでありながら必要とされる要素すべて持っている革新性はすごい。今一番ホットなPCケースと言える。Nukkato!
GOOD
・静音ケースながら冷却仕様にもなる万能さ。
・左側パネルは強化ガラスで美しく内部を魅せる。
・右側パネルは吸音素材でしっかりと静音化。
・幅広いCPUクーラー、グラフィックスボードに対応。
・着脱式トップカバーにより、必要に応じてファンやラジエータを追加できる。
・裏配線スペースが35mmとかなり広く、ケーブルを綺麗にまとめることが可能。
・付属ファンの動作音が非常に静か。
・工作精度が高いので組み立てしやすい。
・大型の水冷ラジエータを搭載可能。
・シンプルで飽きの来ないデザイン。
・ボトムカバーでごちゃごちゃしがちな電源周りを隠せる。
・重量が軽い。
ここに本来ならば同社の看板ケースと言える「Define R6」が入る予定だったのだが、執筆時点では発売したばかりの高値だったので選定を見送った。海外では普通のモデルが130ドル、強化ガラスが150ドルだが、日本では19000円、21000円とご祝儀価格になっている。また、前モデルの「Define R5」の在庫も市場にあり、売り上げも順調なようだ。これが生産廃止してR6の値段がこなれてくればといった感じか。
製品仕様
対応マザーボードはATX、microATX、Mini-ITX。対応CPUクーラーは高さ172mmまで。対応グラフィックスボードは315mmまで。大きさは横幅が212mm、高さが440mm、奥行きが399mm。対応電源は175mmまでのATX 12V。重さは7.2kg。裏配線スペースは35mm。ドライブベイは内部3.5/2.5インチ共用ベイが2つ、内部2.5インチが3つ。拡張スロットは横7段。付属ファンは、前面120mmファンが1つ、背面120mmファンが1つずつ、どちらも1200rpm、19.4dBAのDynamic X2 GP12。搭載可能ファンは、上面120/140mmが2つまでで、前面は140mmファン2つか、または120mmファン3つ(付属)。背面は120mmファン1つ(付属)、底面は120mmファン1つ、側面はなし。水冷ラジエータは、前面は360mmまで、上面は240mmまで、背面は120mmまで取り付け可能。前面ポートはUSB 3.0が2つ、リセットスイッチが1つ、マイク端子が1つ、ヘッドホン端子が1つ。
これぞ男のロマン!究極の魅せるPCケース
20000円~
Corsair Crystal 570X RGB
4面が強化ガラスで構成された博物館のようなケース。それでいて魅せることだけではなく、拡張性やメンテナンス性、冷却性も考慮されている。友達や女の子が家に来てこれを見たとき、「なにこれすごいっ!かっこいい!」と言いつつも心の中でドン引きされることは間違いない。究極の魅せるPCとして一家に一台は必要であろう。メーカーも安心のCorsairである。
GOOD
・類を見ない4面強化ガラス仕様で美しく魅せる(前、上、右、左)。
・右側サイドパネル裏も魅せるためのケーブル隠しなど工夫されている。
・静音性と冷却性に優れ、様々な色に変化できる3つの付属ファン。
・多種多様なCPUクーラー、グラフィックスボードに対応。
・冷却性、拡張性、メンテナンス性が十分ある。
・工作精度が高いので組み立てしやすい。
・大型の水冷ラジエータを搭載可能。
・ボトムカバーで綺麗に電源周りを隠せる。
BAD
・価格が高い
・ケース自体の静音性は高くない。
製品仕様
対応マザーボードはATX、microATX、Mini-ITX。対応CPUクーラーは高さ170mmまで。対応グラフィックスボードは370mmまで。大きさは横幅が234mm、高さが512mm、奥行きが480mm。対応電源は225mmまでのATX 12V。重さは10.9kg。ドライブベイは内部3.5/2.5インチ共用ベイが2つ、内部2.5インチが2つ。拡張スロットは横7段。付属ファンは、前面120mmファンが3つ、どれもSP120 RGBファン。搭載可能ファンは、上面120/140mmが2つまでで、前面は140mmファン2つか、または120mmファン3つ(全部付属)。背面は120mmファン1つ、底面と側面はなし。水冷ラジエータは、前面は360mmまで、上面は240mmまで、背面は120mmまで取り付け可能。前面ポートはUSB 3.0が2つ、LEDが3つ(スピード、カラー、モード)、マイク端子が1つ、ヘッドホン端子が1つ。保証は2年間。
まとめ
とにかく安く作りたいならThermaltake Versa H26
魅せ要素なしで良いケースが欲しいならAntec P110 Silent
すべてを満たした万能ケースが欲しいならFractal Design Define C Tempered Glass
4面とも強化ガラスでとにかく美しく魅せたいならCorsair Crystal 570X RGB