最強の小型ゲーミングマウス! Steelseries Sensei 310 レビュー
今回は最強の小型ゲーミングマウスと呼び声の高いSteelSeriesの最新マウスSensei 310のレビューだ。左右対称型で左利きも使える万能タイプで、手が小さい日本人でも扱いやすい優秀なマウスだ。
Steelseries Sensei 310とは?
7000円~
Steelseries Sensei 310
SteelSeries XAI(才)から続く、日本語の名前が特徴的な同社の伝統的小型フラグシップマウス。XAIから基本形状は変わっていないが、中身のスイッチ、センサー、表面加工、グリップなどは進化を続けてきた。結論からいうと、XAI以降から続くこのシリーズの中で一番の出来で、非常に優秀なマウスに仕上がっている。その中でも特筆すべきは、1mmの非常に短いリフトオフディスタンスと、更なる持ちやすさを実現した側面のシリコングリップであろう。リフトオフディスタンスは短ければ短いほど、見違えるほど操作性が増す。これを使ったあとにリフトオフが長いマウスは正直使えないと思うほどだ。そして側面のグリップのおかげで、過去製品よりもさらに握りやすくなった。
GOOD
・ゲーミングマウスの中で小型なので、手が小さい日本人にとって操作しやすい。
・リフトオフディスタンスが1mmで、トップクラスの短さ。
・メインボタンにはSteelseries製の6000万回高耐久スイッチを採用。
・ドライバレス機能を搭載し、パソコンが代わっても自分の専用設定を維持できる。
・直線補正と加速を切ることができ、調整も可能。
・どのDPIでも安定動作する最高レベルのセンサー。
・万人受けする持ちやすい形状。どんな持ち方でも違和感がない。
・LED機能を搭載しており、見た目がいい。
・XAI、SENSEIなどこれまでの同シリーズの中で一番扱いやすい。
・ケーブルがかなり柔らかく、取り回しやすい。ローセンシでも安心。
BAD
・利き手と逆側のサイドボタンが邪魔。オフ推奨。
製品仕様
形状は左右対称型、大きさは小さめ、ボタンは8つ。センサーは光学式・PixArt ImagingのTrueMove 3(PMW3360系統)、トラッキング性能は最高峰(Steelseriesとの共同開発)。センサー位置は中央。解像度は100~12000cpiまでで、100cpiごとに変更可能。レポートレートは125・250・500・1000Hzに変更可能。メインボタンはSteelseries製のD2FC-F-K(50M)で、公称耐久回数は6000万回。サイドボタンはKaihua Electronics製。ケーブルなしの重量は93g。加速はなし~調整可能、直線補正はなし~調整可能。リフトオフディスタンスは1mmでかなり短い。ドライバレス機能あり、LED発色機能(RGB:1680万色)あり、ハードウェアマクロ機能あり、最大トラッキング速度は350IPS、最大加速は50G、ケーブル長は2m、保証期間は2年間。マイクロコントローラーは、STMicroelectronics製の「STM32F1036U6A」で、32bitプロセッサ。保証は1年間。本体サイズは、横幅70.4mm、縦幅125.1mm、高さ38.9mm。
初代Sensei(過去モデル)との比較
過去モデルと比較すると総合的によくなった印象。形状はほとんど変わらないのに、短いリフトオフ、側面のグリップ、柔らかいケーブルでかなり使いやすくなった。サイドボタンは押しにくくなったのだが、以前はもっと出っ張っていたために、逆側のサイドボタンも非常に煩わしかった。それが改善されたと考えれば、進化であると僕は思う。これによって薬指と小指のフィット感が上がったのではないかと考えられる。言ってしまえば過去モデルは優秀ではあったものの、課題もあった。初代のXAIはセンサーにホコリがたまってポインタ飛びが発生したし、Senseiはケーブルが固すぎて操作しにくかった。そんな欠点を見事に洗い出し、真の完成形とも呼べる形に持ってきたのだ。
GOOD
・総合的にかなり使いやすく、持ちやすくなった。
・リフトオフディスタンスが短くなり、使いやすくなった。
・側面のグリップが追加され、持ちやすくなった。
・薬指と小指のフィット感が向上した。
・ケーブルがかなり柔らかくなった。
・初期設定でカラフルに点滅するようになった。
BAD
・サイドボタンがやや押しにくくなった。
・見た目がちょっと悪くなった。
分解して中身を確認
センサーはSteelseriesとPixArt Imagingの共同開発であるTRUEMOVE3だ。PMW3360の改良版で、非常に優秀な追従性能を持っている。メインの左右スイッチはSteelseries製のD2FC-F-K(50M)で、中国製だ。公称の耐久回数は6000万回となっているが、このパーツでは5000万回の表記。オムロン製スイッチの改良版なのか何なのかは不明だが、押し心地は酷似していることから、オムロン製と思って使っても違和感はないだろう。
サイドボタンと中央のスイッチはKaihua Electronics製だ。メインボタンと違って連打するわけでもないので、使っていて違和感はない。マイクロコントローラはSTMicroelectronics製の「STM32F1036U6A」で、32bitプロセッサ。
この基盤の美しさよ。まるで中身を分解して見て下さいと言わんばかりである。
センサーのテスト
マウステスターv1.2で検証。FPSで使うと想定される400dpi、800dpi、1600dpi、3200dpiはかなり綺麗な曲線が描けている。さすが最新センターを搭載しているだけはあり、トップクラスの追従性能を証明した。
6400dpi、12000dpiの高感度になると、マウスの切り返しでやや不安定に。こんな高感度でゲームをする人はほとんどいないと思うので、大丈夫だろう。しかし12000dpiという超高感度でも破綻していないのはさすがと言えるのではないだろうか。
直線補正と加速
直線補正も加速もデフォルトの状態ではオフになっており、きちんと切れている。オフの状態での微加速や直線補正はないので、安心して使える。
まとめ
総評として、Steelseries Sensei 310は非常に完成度の高い小型ゲーミングマウスと言えるだろう。初代のXAIから着実に進化を重ね、値段を抑えつつ、欠点を修正して完成形とも呼べる形に持ってきた。手が小さい人や、小さいマウスを思いっきりぶんぶん振り回したい人に特におすすめのマウスと言えるだろう。