おすすめCPU “Haswell Refresh”と”Devil’s Canyon” 2014年最新版
intelの最新CPUをまとめました。画像はintelより。
おすすめCPU
一般向け"Haswell Refresh"は2014/5/11、OCする人向け"Devil’s Canyon"は2014/6/14に発売。
ソケットはLGA1150で内臓GPUはHD4600。チップセットはintel 9 series推奨ですが、8も対応してます。価格は2014/6/04時点。
Haswell Refresh
性能と値段を考えると、この中でのおすすめはi5-4690とi7-4790なんですが、色んな理由(下記参照)で自作PC初心者でもi5-4690Kやi7-4790Kの方がおすすめです。
価格は2014/7/15時点です。
製品名 | コア | 定格/TB | L3 | TDP | 価格 |
i7-4790 | 4 / 8 | 3.6 / 4.0Ghz | 8MB | 84W | 36,480円 |
i5-4690 | 4 / 4 | 3.5 / 3.9Ghz | 6MB | 84W | 24,100円 |
i5-4460 | 4 / 4 | 3.2 / 3.4Ghz | 6MB | 84W | 19,000円 |
i3-4360 | 2 / 4 | 3.7 | 4MB | 54W | 16,944円 |
i3-4150 | 2 / 4 | 3.5 | 3MB | 54W | 12,881円 |
一般~自作PC初心者向けにおすすめ。オーバークロック(OC)なしのモデルです。チップセットはH91/H97/Z97~H81/H87/Z87など。
ゲーム配信・動画編集・エンコード処理をするならi7、ゲームプレイだけならi5、軽いゲーム・動画視聴・ネットサーフィンはi3って感じ。
ゲームプレイだけならむしろ、i5の方がスコアが安定しています。理由はゲーム側が、Hyper-Threading Technology(HTT)に最適化されていない場合が多いからです。
予算と目的に合わせて、選ぶといいでしょう。
Devil’s Canyon
万人向けで一番おすすめはi5-4690K。価格は2014/7/15時点です。
製品名 | コア | 定格/TB | L3 | TDP | 価格 |
i7-4790K | 4 / 8 | 4.0 / 4.4Ghz | 8MB | 88W | 36,690円 |
i5-4690K | 4 / 4 | 3.5 / 3.9Ghz | 6MB | 84W | 25,279円 |
G3258 | 2 / 2 | 3.2Ghz | 3MB | 53W | 7,123円 |
性能にこだわる人や自作PC経験者におすすめ。オーバークロック(OC)可能なモデル。
intelが正式にOCに対応しているチップセットはZ97/Z87のみ。ASUSやASROCKなどは、BIOSのアップデートでメーカーごとに対応しています。
そのため、Pentium G3258をOCして遊ぶなら、ASUSのH81マザーボードでも十分かもしれません。i5やi7はZ97推奨。
Ivy BridgeやHaswell世代のダブルグリスバーガー問題を改善した、新世代モデルがDevil’s Canyonです。OCしても温度があがりにくく、より高クロックで動作します。
もっと言うと、コアとヒートスプレッダ間のグリスがNGPTIMと呼ばれる次世代の熱伝導素材に変わったことで、効率よく熱を伝えるようになりました。
ただし、このNGPTIMは市販のグリスとほぼ同性能であることが発覚。MX-4と同じくらいで、熱伝導率が8W/mkくらいと考えられます。
つまり、殻割りして熱伝導率が82W/mkのLIQUID PRO+を塗った方がパフォーマンスが出て、より消費電力や電圧を下げることができます。
Haswellほど性能が上がらず、リスクも高いのでやる人は少ないですが。
性能アップはクロック周波数通りなので、前世代のHaswellで殻割りに成功して良質なCPUをゲットした場合は、買い換える必要はないでしょう。
ちなみにSandyBridge以前に採用されていた半田付け(ソルダリング)はLIQUID PRO+相当の熱伝導率を誇ります。
i7-4790K・i5-4690K・G3258のOC
Core i7 4790K、Core i7 4690K、Pentium G3258はどれも、5GHzで常用するのはかなり厳しいです。
運もありますが3つとも、殻割りして水冷キットを使ったとしても、4.8GHzがいいところ。
瞬間的なOCでは、海外チームが空冷で5.4GHz、液体窒素で6.3GHzを突破していますが、常用できないのであくまでロマンと言えるでしょう。
実はCore i7 4790Kは、4コア全て動作する場合のターボブースト(TB)は4.2GHzに抑えられています。
これは消費電力を抑えるためでしょう。定格では150Wくらいですが、4.7GHzにOCすると220W程度まで上がってしまいます。
そのため、性能と消費電力のバランスを考えると、定格運用のi7-4790Kもありです。
遊ぶ程度ならASUSのH87とかでもOCできちゃうし、自作PC経験者じゃなくても、わざわざi7-4790やi5-4690を選ぶ理由があまりないという。
逆にi5-4690Kはオーバークロック推奨。OCすると4.6GHzとか、けっこう伸び幅が大きく、コストパフォーマンスがかなり高いです。
Pentium G3258も同じで、OCするとCore i3 4340に匹敵する性能を出すなど、値段が8000円以下なのにかなり遊べるCPUになっています。
Core i7-2700KとCore i7 4790Kを比べると、30%以上の性能アップが見込まれるので、Sandy Bridge以前からの買い替えもいいでしょう。
DDR4メモリやPCI-E 4.0などの対応はSkylake世代からとなりますが、DDR4メモリが出ても安くなるまでけっこう時間かかるので、欲しいなら買っちゃっていいと思います。