厳選!おすすめSSD 4選!
今回は自作PCのみならず、ノートパソコンやPS5などにも使えるおすすめのSSDを紹介する。価格と容量ごとに2,000円代、7,000円代、2,3000円代と分け、最後にNVMe部門にひとつ厳選している。自分の予算にあったものを選ぶといいだろう。おすすめのHDDも執筆しているので、そちらも参考にしてほしい。
SSDの選び方
SSDは大手のメーカーが作っているものならば、基本的に安いものを選んでおけば問題ない。SSDの性能差はほとんどなく、性能は頭打ちになっている。だから製品の性能がどうとかよりも、買った製品が当たりか外れかというガチャ要素の方が大きい。安い物を買っても長く使えるし、逆に高い物を買ってもそれが外れだったら壊れる時は壊れる。壊れないことを想定するよりも、壊れても大丈夫なようにバックアップを取る、RAIDを組むなどの処置をした方がいい。ひと昔前のSSDがそこまで普及していなかった頃は、フラッシュメモリの耐久性が悪いからダメ、コントーラの性能が悪いからよくないなどと言われていたが、最近はもう気にする必要はなくなった。
SSD選びのコツは一番売れている容量を選ぶこと。現在では1TBモデルが一番売れていて、安いものだと1GBあたり10円の相場となっている。これが少ない容量になったり、多すぎる容量になると、1GBあたりの価格が高くなってしまう。ただ、人によってはOSを入れるだけだから少量でいい、動画を扱うので大容量がいいなどあると思うので、今回は容量ごとに製品を厳選している。
もうOSをSSDにしない人の方が珍しいレベルになってしまったが、その速さはHDDと比べると信じられないくらい速いので、まだ試してたことがない人はすぐにでも換装するべき。また、耐衝撃性と耐熱性も高く、消費電力も低くて音も静かだ。ノートPCやPS5などのコンシューマー機はSSDに換装できることが多いので、やってみてほしい。ただ、HDDも未だに記録媒体としては優秀で、動画の保存など大容量はまだまだ安いし、磁気記録媒体なので、長期保存には向いていると言われている。
おすすめメーカー
◆Essencore KLEVV:大手半導体企業である韓国のSK hynixのグループ会社Essencoreが出す「KLEVV」ブランド。最近になって最安価格帯に乗り込んできた新星。
◆Micron Crucial:Micronは昔からコスパの高さに定評のあるCrucialシリーズを手掛ける大手。
◆Samsung:全世界で半導体の1、2位を争う韓国企業。近年は安いのにトップクラスの性能を出す、優秀なSSD定番企業となっている。
◆Western Digital:HDDの大手企業だったが、最近になってSANDISK社を買収したことにより、SSDでも大手企業となった。
120GB~240GB部門
120GBの容量で最安価格帯に位置する製品。大手企業のSK hynix社の半導体を使っており、そこらのパチモンと比べるのはお門違い。今となっては小容量となってしまった120GBや240GBを安く買えるのはありがたい。サブPCにOSをインストールするだけ、最安価格で自作パソコンを作りたいなど、とにかく予算が少ない人におすすめ。
GOOD
〇容量が小さいモデルが安い。
〇安いながらも最大読み出しが500MB/sある。
〇保証が3年間ある。
製品仕様
120GBモデルの仕様を記載。インターフェースはSATA3.0 (6Gbps)。大きさは2.5インチ。最大読み出しは500MB/s。保証は3年間。書き換え可能容量は50TB。型番はK120GSSDS3-N40(120GB)、K240GSSDS3-N40(240GB)。
500GB~1TB部門
人気No.1のMicron社Crucialブランドのコスパ最高峰SSD。今もっとも熱い1TBモデルで1GBあたり約10円という脅威の安さを誇る。SATA接続における速度はこの製品で頭打ちとなっていて、ベンチマーク上で多かれ少なかれ違いはあっても、違いを体感できることはほぼない。それでいて使いやすいクローン作成ソフト、5年間の長期保証など隙がない。とにかくコスパが高いので幅広い人におすすめだ。
GOOD
〇コストパフォーマンスが非常に高い。
〇人気が高い。使用者が多い。
〇速い。SATA接続としては読み出しも書き込みもほぼ頭打ち。
〇スペーサーやクローン作成ソフトが付属する。
〇保証が5年と長い。
製品仕様
1TBモデルの仕様を記載。インターフェースはSATA3.0 (6Gbps)。大きさは2.5インチ。Micron 3D TLC NANDフラッシュメモリ対応。読み出しは560MB/s、書き込みは510MB/s、ランダム・最大読み出しは95,000IOPS、書き込みは90,000IOPS。保証は5年間。型番はCT500MX500SSD1/JP(500GB)、CT1000MX500SSD1/JP(1TB)。厚み7mm。付属品はスペーサー(厚み7mm→9.5mm)、クローン作成ソフト。
2TB~8TB部門
Samsung 870 QVO 2TB / 4TB / 8TB
世界の半導体を牛耳る皆さんご存じの韓国大手企業Samsungの大容量SSDモデル。他社製品はそもそも4TB以上がなかったり、あっても高くなりがち。しかし、この870 QVOシリーズは4TBも8TBも1GBあたり約10円という脅威のコスパを誇っている。動画編集をする人や大量のゲームをインストールしておきたい人などにおすすめだ。
GOOD
〇大容量モデルとしてコスパが非常に高い。
〇速い。SATA接続としては読み出しも書き込みもほぼ頭打ち。
〇保証は3年間。
製品仕様
2TBモデルの仕様を記載。インターフェースはSATA3.0 (6Gbps)。Samsung V-NAND 4bit MLC対応。コントローラはSamsung MKX。読み出しは560MB/s、書き込みは530MB/s、ランダム・最大読み出しは98,000IOPS、書き込みは88,000IOPS。保証は3年間。型番はMZ-77Q2T0B/EC(2TB)、MZ-77Q4T0B/EC(4TB)、MZ-77Q8T0B/EC(8TB)。重さは46g。平均故障間隔は150万時間。
NVMe対応SSD
6,400円~
Western Digital WD Blue SN550
Western Digital WD Blue SN550 250GB / 500GB / 1TB
SANDISKを傘下に収めることでSSD業界も大手に成り上がったHDD業界の巨匠Western Digital。同社のWD Blue SNシリーズはNVMe対応の爆速SSDながら、SATA接続のSSDとそこまで変わらない低価格で展開している。実のところNVMeのSSDというのはSATA接続の一般的なSSDと体感上の違いはほとんどない。ベンチマーク上では何倍もの差がついていたとしても、実際のところはOSの起動や重いゲームの起動が0.5秒速ければ御の字くらいである。しかし、そこには格好良さと自己満足という決定的に違う男のロマンがある。いつの時代も"速いもの"というのは男心をくすぐる。ちょっと予算を足せば爆速になるというのであれば、自作PCを作る醍醐味として言えば十分ではなかろうか。「あ、君はふつうのSSD積んでるのね。おれはNVMeだけど」、「え、NVMeってなに?」みたいなマウントが取れる。人と違うPCを作る、そんな夢がNVMeには詰まっていると僕は思っている。
GOOD
〇読み出しは一般的なSSDの約4倍という圧倒的速度。
〇NVMe対応のSSDとしてはかなり安い。
〇場所を取らない。小型パソコンに最適。
〇素晴らしいベンチマーク上のスコア。自己満足が得られる。
〇SSDからSSDへのデータ移行が爆速。
BAD
×SATA接続のSSDと比べると容量単価が高い。
×NVMeは速すぎて熱を出す。
×SSDからの移行は体感しにくい。
製品仕様
250GBモデルの仕様を記載。インターフェースはPCIe Gen3、NVMe対応。M.2(Type 2280)規格。読み出しは2,400MB/s、書き込みは950MB/s、4KBランダム・読み出しは170,000IOPS、書き込みは130,000IOPS。書き換え可能容量は150TBW。保証は3年間。型番はWDS250G2B0C-EC(250GB)、WDS500G2B0C-EC(500GB)、WDS100T2B0C-EC(1TB)。
NUKKATO大賞!
・最安のSSDならKLEVV NEO N400 120GB
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