メモリーの選び方・自作PCとノートパソコン用
PCメモリーの選び方を僕なりにまとめました。2014/7/08時点です。
これを見れば、おすすめPCメモリー 2014年最新版が分かりやすくなると思います。
メモリーを選ぶ基準と流れ
メモリを選ぶ基準は主に5つあり、メモリ規格→容量→価格→周波数→レイテンシって感じに見ていくことになります。
重要なのはメモリ規格・容量・価格の3つなので、よく分からない人はこれだけ決めれば大丈夫です。
その他にも、ヒートシンク(放熱用)があるか・永久保証か・デュアルチャンネル対応(2枚組)かなどの基準があります。
なぜ2枚組でよく売られているかというと、2枚の方が高速だからです。ただ昔ほど速度を気にする必要はなくなり、差もあまりないので、今は1枚だけ買うのもありです。
後で必要になった時や、安くなった時に買い足していくスタイル。相性問題も少なくなってきましたし。
メモリーの容量とOSについて
メモリーの容量は自分がどれだけPCを使い、何に使うのかで変わってきます。
ネットや2ch閲覧、ワード・Excelだけ、パソコンを使うのはちょっとだけって人は4GB。
使い方によってはすぐ限界が見えてくるので、今はネット閲覧だけでも将来のことを考えて8GBでもいいと思います。
PCをよく使う、ゲームもするって人は8GB。現在主流の容量で、一番おすすめです。
かなりメモリを使うゲームや動画編集をする人、RAMディスクを作りたい人は16GBがおすすめ。
使っているOSによって、メモリ認識の制限があるので注意が必要です。
OS | 32bit | 64bit |
Windows XP Home Edition | 4GB | – |
Windows XP Professional | 4GB | 128GB |
Windows Vista Home Basic | 4GB | 8GB |
Windows Vista Home Premium | 4GB | 16GB |
Windows Vista Business以上 | 4GB | 128GB |
Windows 7 Home Premium | 4GB | 16GB |
Windows 7 Professional以上 | 4GB | 192GB |
Windows 8 | 4GB | 128GB |
Windows 8 Professional以上 | 4GB | 512GB |
認識できないメモリは、RAMディスクとして使うことはできます。
メモリーの容量が余った場合のRAMディスク
(RAMディスクの実際の速度↑)
メモリーの容量が余ったら、RAMディスクとして使うことができます。要はメモリーをHDDやSSDのように1つのストレージとして使います。
メモリーに記憶できるデータは、パソコンの電源が切れたら(通電しなくなったら)消えてしまいます。だから、消えてもいいデータをしまう場所として使います。
これがRAMディスクで、SSDよりも10倍以上速い(Seq)のが特徴の爆速ストレージです。主にキャッシュをいれるのに使います。
無料のソフトで簡単にできるので、興味ある人は試してみては。
メモリ規格と性能
現在の一般的な規格と性能は、DDR3-1333 PC3-10600と表記されます。
DDR3とは、メモリ規格のこと。前世代がDDR2で、次世代がDDR4といった感じで、基本的にはパソコンごと(M/B)に対応世代が決まっています。
だから、DDR2対応のものにDDR3のメモリを挿そうとしても形が違うから使えないって感じになります。(DDR3とDDR4は例外あり)
デスクトップ用にノートパソコン用のメモリを使おうとしても、これも規格が違うので、当然使えません。メモリーを買う場合は必ず確認しましょう。
1333とは、周波数のこと。最大1333MHz(667×2)のデータ転送速度を持つということで、そのメモリ自体の性能を直接意味しています。
これは高ければ高いほどいいんですが、体感できるかというと、あんまりできません。ベンチマークテストでニヤつくくらい。
PC3-10600はそのメモリー丸ごとのデータ転送速度を意味します。周波数を8倍したもので、比例して伸びていくので、これも気にしなくていいレベル。
メモリーのオーバークロック、XMPとAMP
メモリもCPUやGPUと同じように、オーバークロックできます。OCできるメモリをintelではXMP対応、AMDではAMP対応メモリと呼びます。
ただし、やってもあまり効果を実感できないので、高価なメモリを買う前に、まずはSSDやビデオカードに予算をかけましょう。
メモリのOCで知っておく必要があるのは、レイテンシです。CL 9-9-9-28 2Nのように表記されます。アクセスタイミングとも言います。
これは数字が小さいほど優秀で、OCしやすくなります。ただし、これが違っても体感速度はおろか、ベンチマークですらあまり変わりません。
あくまで、OCするための1つの基準と考えましょう。高い周波数にするにつれて、CL 11-11-11-32 2Nみたいにずらしていく必要があります。
ヒートシンクと呼ばれる、熱を逃がすためのカバーもあった方がいいですね。
DDR4メモリーと買い時
実は次世代のDDR4メモリーを既に発売している店もあります。ただし、CPUやマザーボードが対応していないので、一般向けではまだ使えません。
値段が落ち着いてきて、主流になるのは、2015年以降になりそうです。
intelのCPUにおける、次々世代のSkylake-Sでは、DDR3とDDR4のどちらにも対応しているので、DDR3も当分は使えると思います。
DDR3とDDR4の大きな違いは速さと消費電力。DDR4は倍くらいのスピードになっていて、電圧が低くて速く動作する分、消費電力も低いです。
ただDDR4が出回り始めた段階では、スピードに大差ないのも事実です。DDR4メモリーは2133~3200Mhzくらいまでを、一般的に普及させようぜって規格です。
DDR3でも、高価なものは3200Mhzまで対応しており、一般向けでも2133~2400Mhzに対応しているものはあります。
だからDDR4に買い換えるなら、DDR3メモリーが使えなくなった世代からでも遅くはないと僕は思います。マザーボードを交換したときですね。
まとめ
メモリ規格・容量・値段が重要で、よく分からない人はこれだけ選べば大丈夫。
メモリ規格は新しく買うならDDR3、増設するなら自分のPCを確認。
容量は自分がどれだけPCを使い、どんな使用目的かで決める。おすすめは8GB。
値段はもちろん安い方がいい。DDR4は安くなるまで待った方が吉。
周波数とレイテンシは、OCするなら選ぶべし。周波数はより高いもの、レイテンシはより低いもの。