OVERWATCH DOOMFIST(ドゥームフィスト)コツ・攻略・TIPS・立ち回り
オーバーウォッチのDPSであるドゥームフィストのコツやTIPSをまとめた。このキャラクターはダメージヒーローの中で一番扱いが難しく、プロでも死亡率が高い。しかし、アルティメットがなくても、一瞬のうちに2人倒すことができ、スナイパーの次に高火力のキャラクターである。だから使いたい人も多いが、難易度が相当高いので苦戦している人も多いだろう。今回はそういった初心者にもわかりやすいようにコツを記載した。
360度のAIMが必要
ドゥームフィストは向き不向きがはっきり分かれるキャラクター。というのも、このキャラクターは瞬間的な振り向きAIMが要求されるからである。高所からサイズミックスラムを当てるというのがその最もたるもの。180度振り向いた上で、近距離の動く敵にしっかりとAIMを合わせる必要があるため、ある程度のハイセンシでしかもAIMがよくないと使いこなせないキャラクターなのである。加えて覚えるべきことの多さは他のキャラクターよりも圧倒的に多い。練習マップで地道にエッジジャンプを練習して、強ポジションをたくさん覚えなくてはいけない。ただ、一度覚えて使えるようになると、対策が難しいキャラクターであるが故に無双できてしまう。180度振り向いても敵にしっかりAIMがあって、ハイセンシで、地道にポジションを覚える勤勉さを持ち合わせている人におすすめだ。
立ち回りもかなり難しい
シグマの登場から再び猛威を振るっているので、特にタンクやサポート専の人はこのキャラクターが大嫌いな人も多いだろう。しかし、DPS専の僕からすると「このキャラ強すぎだろ」と思うことはあっても嫌いにはならない。なぜかというと、使うのが非常に難しいからである。スキルをひとつ間違えると簡単に死んでしまい、戦犯となってしまう。何も考えずに突っ込むと、すぐに死ぬ。だからダメージキャラクターの中で一番死にやすいキャラなのである。このキャラは確かに強いが、使っている本人もAIMが良くて冷静で待つことができる強い人のことが多い。だから納得している。実際、周りにドゥームフィストが使える人は少ないはずだ。
タンク同士の当たり合いまで待て
視覚外からの攻撃ができる時や、高所からの攻撃ができる時はそれが一番いい。しかしそういう状況にないときも当然あり、馬鹿正直に正面から突っ込んでフォーカスを受けるとすぐ死んでしまう。だからタンクをエサに、味方を盾に、常に味方が前にいる状態を意識した方がいい。そして曲がり角や狭い場所などチョークポイントと呼ばれる敵味方のタンク同士の当たりあいの時に初めて前に出る感じだ。そうすれば、フォーカスが分散し、回復も入るし、敵もスキルを使うのでキルと逃走がしやすい。いかにフォーカスを浴びないか、味方を使っていくかがドゥームフィストを使いこなすために必要なのだ。脳筋バカは使えない、頭が良くないとこのキャラは使いこなせないのである。
必須技術
この4つの技術はドゥームフィストを扱う上での必須技術となる。ライバルプレイに入る前には必ずマスターしないとチームメイトに迷惑がかかるので絶対練習しておこう。
〇パンチジャンプ(動画):ロケットパンチの途中でジャンプすることによって、スピードを保持したまま遠くへ飛べる。やり方は簡単でロケットジャンプ中にジャンプボタンを押すだけ。パンチはキャンセルされてダメージがなくなる代わりに驚くほど進める。2段階溜めからのジャンプが簡単なので初心者はここから始めて、最大チャージジャンプが確実にできるまで練習しよう。これができるだけで10メートルは稼げる。
●ターンパンチジャンプ(動画):パンチジャンプの応用。ジャンプによってロケットパンチをキャンセルすることで、多少の方向転換ができる。やり方はWを押したまま、ジャンプのタイミングで横を向くだけ。左右のキーを押す必要はない。曲がり角でも素早く移動できるぞ。
▽ターンパンチ(動画)。:敵にロケットパンチを当てた瞬間に横を向くことで、その方向にノックバックさせる。敵の真後ろが壁ではない時に、ちょっとずらすことで壁に激突させられる。
▼エッジジャンプ(動画):パンチジャンプの応用。岩や車の斜めの表面にパンチジャンプを当てることでピョーンと飛べる。ロケットパンチのクールダウンが短いことを利用して、ここからサイズミックスラム→ライジングアッパーカット→ロケットパンチという黄金コンボを炸裂させる。
なぜ?:パンチジャンプは物理エンジンの慣性によるもの。そのままの勢いを保持しようとするため、ジャンプすることにより進行を妨害されるものがなくなって実現される。エッジジャンプは2方向のベクトルが重なった結果、それがプラスされる現象。ロケットパンチという横方向のベクトルに、岩という縦方向のベクトルが追加された結果、斜めに飛ぶというわけ。なぜこんなにも飛ぶかと言うと、単純に縦方向の力が純粋に加わるからである。もともとあった横方向に縦が加わるために、ゲンジはあんなにも飛べたのだ(修正済)。昔からゲームではよくある現象で、カウンターストライクの高速はしご登りなんかもそう。
応用技術
これらの技術はできるかできないかで大きく差が開くので、ぜひ習得してほしい。というのも、これらを使うことで、スラム最大威力の125を出せるポイントがいくつか存在したり、高所を取ることができるからである。ウィドウメイカーを倒すのに必要なことも多い。
◇壁走りパンチ (Wall Slide Punch):特定の壁に密着して沿いながらパンチすることで、壁をすり抜けるようにパンチできる。視覚外からの攻撃が可能なので、敵からは分かりにくい。例)HANAMURAの第一拠点の壁全て
◆壁走りパンチジャンプ (Wall Slide Punch Jump):ジャンプしながら壁走りパンチをすることで、上昇しながら斜め方向に飛ぶことができる。パンチがオブジェクトに引っ掛かりながら進むため、こうなると思われる。例)Temple of Anubisの第2拠点入口
□斜め上昇パンチジャンプ / 対角線パンチ (Falling Diagonal Punch):置物の角を利用して斜めに上昇しながら飛ぶジャンプ。高台からすり落ちる時にパンチジャンプをする。タイミングが重要で練習必須の高等技術。
■ジャンプ斜め上昇パンチ (Jump Diagonal Punch):ジャンプして、丸い置物に沿うように斜めに上昇するジャンプ。これも練習必須の高等技術。例)Temple of Anubisの第一拠点の橋の四隅にある置物
本当に大事なこと
ドゥームフィストを使う上で本当に大事なことを以下に列挙する。これらは僕が多くの時間をかけてプレイして実際に肌身で感じたことなので、できるかできないかで大きく差が開くと思っていい。ドゥームフィスト一本で高ランク帯に入りたいなら必ず意識しよう。
・フォーカスされない立ち回りを心掛ける。攻撃では味方と一緒に進み、一人で突っ込まない。
・このキャラは乱戦の時が一番強い。味方が敵と当たり始めるまで待つことが大事。
・通常攻撃であるハンドキャノンはショットガン。アッパーの後に入れるのが一番強い。背後からスラム、アッパーしても敵を倒せないことが多い人はきちんと通常射撃が入っていないから。4発撃てるか3発しか撃てないかは雲泥の差なので、該当する人はかならずアッパー後に4発残すようにしよう。スラムとアッパーの間に射撃を一発入れることもできるが、スラムのAIM硬直のせいで上手く当たらないことが多いのだ。
・とにかくヒットアンドアウェイを心がける。無理して突っ込まない。すぐ逃げる。一回目のスラムとアッパーでアーマー付与を得てから二回目で本格的に突入するのもあり。
・裏取りルートがある場合は積極的に使う。当たり合いが始まってからヒーラーを狩る。
・スキルが全て回復してから突撃する。焦らない。
コツ・TIPS
・最前線ではなく、一歩引いてタンクの後ろからのパンチコンボが強い。
・オリーサのストップに合わせる。ザリアがいるなら多少の無理は効く。バリアをもらおう。
・空中状態を作り出し、サイズミックスラムが指定できるようにするのが基本。扇の攻撃範囲は広く、方向転換もできるので、扇の攻撃範囲にこだわらない方がいい。敵を見失うことが一番だめなので、しっかり敵にAIMを合わせて見続けよう。
・帰り道を考えておく。敵を倒せなくても生存することが非常に重要。
・壁に敵を当てられる所で待っている場合は、最初に出てくるタンクをスルーして確殺できる敵を狙う。
・狙う相手をしっかり絞る。ヒーラーやDPS、突っ込んできたタンクなど。
・基本は後述のコンボを用いて、1キル取って逃げる。数的有利が取れたら、スキルを全部使って2、3キル取りに行くのもあり。
・空中状態では屋根に当たることで、最大溜めのスラムを使えるようになる。スポットを覚える時に。
基本情報
・分類はDPS。体力は250。シールドは0~150。最大400。
・ハンドキャノン/Hand Cannon:ダメージは11×6。クールタイムは7秒。弾数は4。減衰なし。連射は1秒で3発。ヘッドショットあり。0.75秒で1回復。リロードは自動。
・サイズミックスラム/Seismic Slam:ジャンプして地面を砕く。衝撃は敵を引き付ける。ダメージは10~125。クールタイムは7秒。
・ライジングアッパーカット/Rising Uppercut:敵を上空にあげる。ダメージは50。クールタイムは7秒。スタンあり。
・ロケットパンチ/Rocket Punch:前方にパンチ。ダメージは49~100。壁に叩きつけると追加で45~150。射程は10~23m。クールタイムは4秒。スタンあり。
・メテオストライク/Meteor Strike:ダメージは0~300。有効距離は7m。
・攻撃は最大の防御なり/The Best Defense…:敵にアビリティを当てるたびに30アーマーが付与される。アルティメットは75。最大150。1秒間で3減少。
基本・応用コンボ
コンボを列挙した。これらは基本となるが、クールダウンの状況によって変えていく必要があるので、そこは臨機応変に。長くなるので略称にする。①ハンドキャノン(メイン武器)=射撃、②サイズミックスラム=スラム、③ライジングアッパーカット=アッパー、④ロケットパンチ=パンチ、⑤メテオストライク=メテオ。
基本コンボ
・落下コンボ:スラム→アッパー→射撃2回→パンチで逃げる。
・地上パンチコンボ:パンチ→アッパー→射撃2回→スラムで逃げる。
・エッジジャンプコンボ:パンチジャンプ→スラム→アッパー→射撃2回→パンチで逃げる。
・高速コンボ:スラム→射撃1回(キャンセル)→アッパー→射撃2回→パンチ逃げ。
・最大攻撃スラム:スラム(125ダメージ)→射撃1回→アッパー→パンチで逃げる。
応用コンボ
・高台狙い撃ちコンボ:アッパー→スラム→射撃1回→パンチ→射撃1回。
・対移動スキル持ちコンボ:パンチジャンプ→アッパー→射撃2回→スラムでトドメ。
・閉所コンボ:スラム→射撃2回→アッパーでトドメ。パンチで逃げる。
乱戦コンボ
・閉所乱戦コンボ:スラム→射撃1回→パンチ→射撃1回。
・ヘッドショットコンボ:スラム→ジャンプ→射撃2回でヘッドショットを狙う。
ロケットパンチだけはクールダウンが4秒と異常に短いので、最初と最後に使える。特に逃げ足として使えるのが非常に大きいので、ハンドキャノンで仕留められなくても逃げ足用に残しておいた方がいい。また、パンチとアッパーはスタン効果があるのでそれを利用してメイン攻撃であるハンドキャノンを当てていくのが基本戦術。スラムとアッパーの間に通常攻撃を入れることはできるけれども、早くアッパーしないとスタン系の攻撃を当てられるリスクが高くなる。スラム後に即アッパーした方がいい。レベルが上がれば上がるほどその一瞬が命取りになる。
コンボの優先度
一番安定していて、死亡率が低いのが落下コンボなので、これができる状況ならばこれを最優先にする。地上パンチコンボはこの中で一番死亡率が高いので、慎重に使った方が良い。ストップに合わせるなど工夫する。正面から突っ込むため、一瞬で被弾して死んだりするし、敵にマクリーやロードホッグなどスタン系がいるとアッパーで上がった所を狙われる。背後を取った場合もパンチを外すと非常に厳しいため、地上スラムから入った方が無難。エッジジャンプコンボは使える所が限られているが、スラム最大威力の125ダメージが出せるスポットもあるので、積極的に使いたい。高台狙い撃ちと対移動スキル持ちコンボの2つはスキルを全て使ってしまうため、注意が必要。閉所では見失いやすいため、アッパーをトドメに入れる。乱戦時はクールダウンの関係で使えないスキルもある。アッパーだけあれば射撃でどうにかなるが、スラムだけで倒すのもヘッドショットを狙えば可能。
各キャラクターごとのTIPS
・敵のドゥームフィストがメテオストライクを撃った場所と同じ所に後で放てば簡単キル。
・ゲンジの木の葉返しはドゥームのアビリティを返せない。パンチ、アッパー、スラムで対応。
・マクリーのデッドアイはロケットパンチを当てることでスタンさせ、停止させられる。
・トレーサーのパルスボムを張り付けられてもメテオストライクで回避できる。
・バスティオンはロケットパンチをしても吹っ飛ばない。
・ストップに合わせてきた敵のドゥームフィストにこちらもパンチを合わせればスタン。
・マーシーの蘇生に合わせてメテオストライクをすれば簡単キル。
・アナのスリープダーツは脅威。正面からの攻撃は避ける。
・トールビョーンはオーバーロード中のショットガンが痛いため、アッパー後は後退しながら攻撃する。タレットはパンチで麻痺させて射撃4回で破壊する。
・DVAが自爆を使ってきた時にメテオストライクを合わせることで簡単にキルできる。メック召喚はパンチすればスタン効果で停止するので簡単キル。正面は無理だが横ならいける。
・溜めたパンチをキャンセルすることで、オリーサのフォーテファイを引き出し、その後にアッパーで打ち上げれば簡単キル。メテオストライクで簡単にスーパーチャージャーを壊せる。
・ラインハルトがチャージしてきたらパンチでどちらもスタンする。溜めたパンチをキャンセルすることで、敵のチャージを引き出せる。敵が味方をチャージで持って行っているときに横からパンチを当てれば助けられる。
・トレーサーはひとつのスキルを当てれば倒せる。だからスラムとアッパーを同時に使わない方がいい。スラムを当ててヘッドショットを狙う。近づいてきたらアッパーをかます。リコールを使ったらパンチする。
・ジャンクラットはスラムをしても地雷で逃げられる。パンチして倒すのが一番だが、トラップには注意する。
・ザリアは溜めたパンチをキャンセルしてバリアを使わせた後、スラムとアッパーで上げてからパンチで倒せる。
天敵キャラクター対策
シグマ登場後は、バリアを無視できて、シグマに刺さるから使われているだけだということを忘れない方がいい。相手にロードホッグ、ファラ、リーパー、ブリギッテなど複数の天敵キャラがいるとかなりしんどくなる。刺さらないときは素直に変えた方がいい。
・マクリー:背後からスラムやパンチ。もしくはパンチジャンプで遠距離から近づいてアッパーで打ち上げたあと、スラムでトドメをさす。
・アッシュとハンゾー:背後からスラムやパンチ。もしくはパンチジャンプで遠距離から近づいてアッパーで打ち上げたあと、スラムでトドメをさす。スラム後にわざとアッパーをせずに移動スキルを出させてから、パンチで近づいてアッパーもあり。
・リーパー:打ち上げた時に後退しながら射撃する。もしくはパンチで倒す。
・ソンブラ:味方と一緒に行動する。裏取りするときは閉所に隠れ、音をよく聞いて、ハックされたと思ったらすぐ後ろにパンチを放つ。射撃だと弾速でなかなか当たらないときがあるため。
・ファラ:高所からパンチで近づいて、アッパー後に射撃で倒せる。もしくはアッパーで上がってパンチで倒す。メテオストライクで高所を取って狙い撃ちするのもあり。
・ブリギッテ:パンチで倒す。
・ロードホッグ:射撃で牽制する。フックがあるうちは近づかない。打ち上げ後にあとずさりながら射撃する。回復はパンチで止める。
・バスティオン:単独で言っても死ぬだけなので、味方が攻撃しているときに一緒に行くか、先にバスティオンの周りの敵を倒す。実際はキャラ変更するのが一番早いので、メイかゲンジを出せばいい。
GOOD
・4秒に1回、即死攻撃であるパンチが打てる。
・対策が難しい。視覚外からの攻撃はほぼ阻止できない。
・アビリティを当てることができれば非常に硬くなる。
・ULTIMATEを溜めやすくて強い。攻撃にも生存にも使える。
・乱戦がトップクラスに強い。
・機動性が非常に高い。復帰もトップクラス。
・強力なポジションが存在する。
BAD
・体が大きいため、被弾しやすい。
・スキルをミスすると簡単に死ぬ。スタンで動きが止まれば死ぬ。
・みんなが警戒しているため、フォーカスを受けやすい。
攻略動画
・BRANDITO (RANK 1 DOOMFIST)
・CHIPSA (RANK 1 DOOMFIST / OWL Player)
・GetQuakedOn (TOP500 / TIPS)
・Pamaja(日本人グランドマスター)
BRANDITO先生はドゥームフィストの第一人者とも言える人物だ。多くのTIPS動画をあげていて、名実ともにドゥームフィストNo.1。一度引退したが、2019年末に復活した。CHIPSA先生はめちゃくちゃな立ち回りをしているようで、実は理にかなった攻撃方法を行っている。常に横や背後などフォーカスを受けない位置から攻撃を行い、持ち前の凶悪AIMでなぎ倒している。GetQuakdedOn氏はTOP500プレイヤーで、多くの技術を教えてくれる。Pamaja氏は日本人の動画配信者で、わかりやすく説明してくれている。初心者はこの人の動画を見るといい。
まとめ
ドゥームフィストは強すぎるとみんなが感じていて、トッププロのひとりもインタビューの中で修正が必要だろうとしゃべっていた。裏を返すと使いこなせれば簡単にランクがあがるということなので、今からでも遅くはない、練習してみよう。