シンプルが光るゲーミングマウス!Xtrfy M1 NIP EDITION レビュー

ゲーミングデバイス

今回はXtrfy製のゲーミングマウス「M1 NIP EDITION」のレビューだ。

Xtrfyとは?

スウェーデンに本社があるゲーミングデバイス専用メーカー。2000年に設立されて、CSGOの有名チームであるNinjas in Pyjamas(NiP)と共同開発しており、社員はゲーミングハウス内に同居している。マウス、マウスパッド、キーボード、ヘッドセットなど幅広く手掛けている。最近になって製品数が多くなってきた。CSGOのNiPと言えばf0rest選手やGeT_RiGhT選手などカウンターストライクシリーズの伝説的プレイヤーが2019年現在でも活躍する世界トッププロ。チーム名にNinjaという名前が入っているから、僕も大きな大会では配信を見ながら応援していた過去がある。彼らのAIMは超人的なので、その彼らが監修したとあれば期待できるのではないだろうか。今回は企業より製品提供を受けたのでレビューしていくとしよう。

M1~3やNiPエディションの違い
ベースとなるのが「M1」でかぶせ持ちに最適。「NiP Edition」はロゴがXtrfyからNiPに変更されただけのモデル。「M2」は左利きにも対応した左右対称型で、上面にCPIボタンがあり、つまみ持ちに最適。「M3」は大きいサイズ。手が大きい人や外国人向け。

長所

〇リフトオフディスタンスが1mm以下で非常に短いので使いやすい。
〇CPIやポーリングレートの設定が裏面の物理ボタンで簡単に操作できる。これらの設定は直接AIMに左右するため、物理ボタンでしっかり制御しているという安心感をユーザーが持てる。
〇徹底したドライバレス主義。どんなパソコンでも即プレイできる。不具合が起きにくい。
〇マウスパッド最適化機能がある。布、もしくはプラスチックモードの2種類。
〇どのDPIでも安定動作するトップクラスのセンサー。
〇万人向けのかぶせ持ちに適した形状。かなり持ちやすい。
〇メインボタンのスイッチに高耐久で使いやすいオムロン製スイッチを採用。
〇ホイールがカチカチと確実に回せて使いやすい。

短所

×価格がやや高い。
×ケーブルが硬い。
×つまみ持ちはしにくい。
×専用ソフトがない分、他社製よりも機能が少ない。細かいCPI設定、加速、直線補正、七色LED機能、マクロなどが設定できない。

製品仕様

・通信方式:有線
・センサー:光学センサー「Pixart PMW3310」
・形状:右利き専用
・トラッキング速度:130IPS
・解像度:400/800/1600/3200/4000 cpi(裏面にボタン)
・大きさ:横59mm、縦129mm、高さ39mm
・重量:公称95g、実測90g(ケーブルなし)
・メインボタンスイッチ:オムロン製の「D2FC-F-7N(20M)(OF)」、耐久性能2000万回
・サイドボタンスイッチ:Kailh製、耐久性能不明
・ホイールスイッチ:Kailh製、耐久性能不明
・ホイールエンコーダー:Kailh製、24回刻み
・リフトオフディスタンス:0.7~0.9mm
・リフトオフディスタンス調整機能あり:布製とプラスチック製に対応
・マイクロプロセッサ:MA80M32 BBD7122614
・ドライバレス機能あり
・マクロ機能なし
・レポートレート:125Hz、250Hz、1000Hz(裏面ボタン)
・LED:黄色(固定)
・ボタン数:5個
・加速:なし
・直線補正:なし
・ケーブルは布巻きで硬め
・保証期間:1年間
・表面加工:ラバー加工
・センサー位置:中央
・発売日:2018年2月18日
・マウスソール:テフロンパッド、大きめが3枚
・型番:XG-M1

使い心地と体感レビュー

まず驚いたのはリフトオフディスタンスの短さだ。普段僕はSteelSeries Sensei 310を使っていて、このマウスは1mm以下でかなり短いから、これが長くなったら使いにくいだろうなと思いながら試すとびっくり。かなりスムーズに移行できたのだ。マウスの慣れというのはこのリフトオフディスタンスの長さに慣れるというのが一番時間がかかるため、これが短かったのは大きなプラス点と言えるだろう。実際に測ってみた結果も下に掲載している。

クリック感
新品ということもあってメインボタンやホイールボタンのクリック感について最初はやや硬かった。ただ使ってみてしばらくすると慣れたのでこれは問題ないだろう。メインはオムロン製を使用しているし、必要十分だ。クリックの反応はいいように思えたので連打するのにも向いている。サイドボタンは大きめで押しやすい。こちらはKailh製ということもあってか柔らかくて押しやすい印象だ。連打には向かないが十分だろう。

大きさ、持ちやすさ、形状
持ち心地はSteelSeries RivalやRazer Deathadderに一番似ている。かぶせ持ちしたときに後方部分が地面に接地するように両側が広がっている感じだ。だからライバルやデスアダーのようなちょっと大きめのものが好きな人に自信を持っておすすめできるマウスと言える。下の写真を見てもらえば分かるがBenQ ZOWIE EC2-Aとも似ているが後方部分が若干違うので持ち上げにくい点が異なっている。いずれにせよIE3.0クローンとも言えるべき、万人向けのかぶせ持ちに適した形状なので多くの人に刺さる形状と言えるだろう。

表面加工
表面はラバー加工(上面)。さらさらとした触り心地ではあるが、滑りにくいゴムのような感触も持ち合わせている。汗をかいても滑りにくいのは長所だろう。左側の親指を置く部分はふつうのプラチスチックの表面で、ちょっとざらざらしており、こちらも滑りにくいようにはなっている。右側もプラスチック感があるものの、ざらざらして滑りにくくなっている。

裏面のボタンとソール
裏面にはCPIとポーリングレートを設定できる物理ボタンがある。これらの設定はAIMに直接左右するため、ソフトウェア上で自分に適した設定になっているよりかは、物理的にそうなっているという安心感が合った方がいいというユーザーもいるため、長所と捉えられるだろう。ただ、その点やや重くなるのではないかという疑惑はある。ソールは大きめのものが上に1枚、下に2枚という構図。ソールは小さい方が滑りやすいため、これが小さかったらなお良かっただろうなと思った。

ケーブルや付属品
ケーブルは黒と黄色の布で編まれている。これが硬いのが残念なところ。USBケーブルはごちゃごちゃするのでこういった目立ちやすい色なのはいいのだが、ケーブルが硬いと操作のしやすさに関わってくるため、マイナスポイントだろう。最近はどのメーカーでも非常に柔らかいケーブルが作られている印象。端子部分は金メッキ加工だ。

実写画像

ここからは僕がiPhone XSで撮影した画像。比較のため、Logicool G304、BenQ ZOWIE EC2-A、SteelSeries Sensei 310とも一緒に撮影している。形状としてはBenQ ZOWIE EC2-Aに似ていることが一目見て分かるだろう。画像の間に文字を入れると読みにくいため、書くべきことは上述している。

実測レビュー

リフトオフディスタンス検証
リフトオフディスタンスとはマウスを持ち上げた時、センサーが反応しなくなる高さ。今回は0.1mmのコピー用紙を重ねていって検証した。0.8mmではギリギリ反応するが0.9mmだと反応しなくなった場合、0.9mmと記述している。このマウスにはマウスパッド最適化機能が付いている。左右メインボタンとホイールボタンを5秒間長押しすることで切り替えすることができるのだが、これがすごかった。布モードでプラスチックであるLogicool G440tを試すと3mmになるまで反応し続けるのだが、適正のプラスチックモードに切り替えると0.7mmですぐ反応しなくなる優秀ぶりを発揮した。逆にプラスチックモードで布マウスを扱うとマウスカーソルが飛んだりするなど、ひどい有様だった。最適化だけでこうまで違うのかと、正直びっくりだった。

マウスパッド最適化オン
SteelSeries QCK:0.9mm
Artisan 零:0.8mm
ROCCAT Dyad:0.9mm
Logicool G440t:0.7mm

マウスパッド最適化オフ(まともに使えない)
SteelSeries QCK:0.3mm
Artisan 零:0.4mm
ROCCAT Dyad:0.4mm
Logicool G440t:3.0mm

直線補正と重量

ペイントで丸い線を描いて直線補正を調べた。下記の通りだが、かかっていなかった。専用ソフトがないので、直線補正が好きな人でもかけることはできない。

計測器に乗せて重量をはかった。公称だと95gだが、実測値は90gということに。軽くなる分は嬉しい。

分解してスイッチ検証

センサーは公称通り「PMW3310DHAWQT」だ。左右のメインボタンスイッチはオムロン製の「D2FC-F-7N(20M)(OF)」。サイドボタンも公称通りKaihua Electronics製で耐久回数は不明。マイクロコントローラー(制御チップ)はMA80M32 BBD7122614。ホイールスイッチとホイールエンコーダーもKaihua Electronics製。エンコーダーは写真ではわかりにくいがかすかにKの文字が見えるのがわかるだろう。目視ではきちんとKailhの字が確認できた。レンズユニットにはPXFのロゴが入っていた。

センサー性能のチェック

Mausetester1.2でマウスのトラッキング性能をチェックした。400、800、1600、3200、4000cpiの5種類しか変更できないが、どのDPIでも安定していい結果を残している。さすがは往年の名センサーPMW3310といったところか。青線が横、赤線が縦にどれだけ動かしたかを表していて、これでポイントが飛んだりしていなければ優秀ということ。計測は2.5秒の間に5回思いっきり速く円を描く動作をしている。これらの他に思いっきり速く左右に振ったりもしたが安定してトラッキングできていたのですごいと言わざるを得ない。

公式の画像

発光を見れば分かるが、黄色にしか光らない。

総括

総評するとXtrfy M1 NIP EDITIONは非常に使い勝手のいい優秀な有線ゲーミングマウスと言えるだろう。特にリフトオフディスタンスの短さが評価されるべきで、最新式とは言えないセンサーを搭載していながらもこれだけまとまった性能を持っているのは素晴らしいと言える。形状的にはRazer DeathadderやSteelSeries Rivalに似ているので、これらと相性が良かった人に特におすすめだ。