Artisan Ninja FX 疾風 甲(HAYATE KOU)レビュー。日本製の最高峰ゲーミングマウスパッド!

ゲーミングデバイス

今回は大手の中で唯一の日本メーカーであるArtisanの最新フラグシップゲーミングマウスパッド「Artisan Ninja FX 疾風 甲」のレビューだ。

ARTISANとは?

「世界最高のマウスパッドを作る技術は日本にある」と豪語する国内唯一のゲーミングマウスパッド専門会社。この会社の社長(開発者)が超強烈で「いつまでユーザーは品質が良くない海外製マウスパッドを喜んで使っているのか」「そろそろSteelseries QCKからは卒業してもいいんじゃないの」など歯に衣着せぬ発言を多く残している。それだけのことを言えるほどの技術とこだわりを持っており、大きさや硬さなどを選べるゲーミングマウスパッドの種類は実に72種類。ユーザーにぴったりなマウスパッドが選べるようになっている。布製マウスパッドの編み方や中間層の硬度など細部までこだわった日本の高品質な技術が詰め込まれている。小さな会社なので大手ほどの資金力での広告は出せないが、世界一と言えるほどの製品を作っているのは紛れもない事実である。ひとつの製品に時間をかけられるのでマウスパッドが臭くならないのも他社にはないメリット。ただ、種類が多すぎるあまり「どれを選べばいいのかわからない」のが悩みの種となっている。

カスタマイズ性の高さ
8種類の表面・3種類の中間層硬度、3種類の大きさから選べる。つまり合計72種類。表面は疾風、疾風 乙、疾風 甲、飛燕、飛燕 VE、零、雷電、紫電改の8つ。中間層硬度はXSOFT、SOFT、MIDの3つ。これらは柔らかければ柔らかいほどマウスパッドが沈むため、止めやすくなる。大きさはM、L、XLの3つ。

NINJA FX
2018年に開発された「Ninja FX」シリーズは従来の欠点であったマウスパッドの粘着感や硬い端(エッジ)、ほつれを解消したモデル。端っこをロック縫製(ステッチ加工)することにより、大きく使いやすさが向上した。またサイズの大きいXLサイズも増え、見た目がスタイリッシュになった。

疾風 甲
疾風 甲(ハヤテ コウ)は、一番新しい最高級モデル(フラグシップハイエンド)だ。特殊織り生地を使った「疾風(無印)」と、それを改良した「疾風 乙」をさらに融合したのがこの「疾風 甲」で、その性能は紛れもなく最高峰。

長所と短所

〇よく滑る。プラスチックや紫電ほどではないが、QCKやその他と比べると軽い滑り。
〇ハイセンシでもきっちり止めることができる。
〇肌触りが心地いい。
〇端がもつれないように加工が施してある。
〇マウスを激しく動かしてもマウスパッドがずれない。
〇巻き癖が付きにくく、平面に近い。
〇開封後でも臭くない。
×やや価格が高い。
×縦と横移動に比べて、斜め移動がしにくい。やや抵抗がある。慣れが必要。
×机全体を覆う横90センチの超特大モデルや端が光るRGBモデルはない。

中間層硬度と大きさ

僕が選んだのは中間層硬度がMID、大きさがXLの特大サイズだ。中間層硬度は一番柔らかくて止めやすいXSOFTが日本人に一番人気なのだが、以前僕がArtisan Zeroを使っていたときに柔らかすぎて逆にやりにくく感じてしまったので、今回はMIDを選択している。XSOFTのようなクッション性がないので、長時間の使用で手首が痛くなってしまうのだが、滑りがよく、マウスが沈み込むこともないので気に入っている。僕にとってマウスを平面に動かせる、ということは重要な要素だ。ちなみに欧米人にもMIDの方が人気だ。

大きさはもちろん一番大きいXLサイズ。マウスパッドは「大は小を兼ねる」の典型的デバイスなので大きいものを買っておけばまず間違いない。僕はゲームによって振り向き4センチ~30センチまで変更するプレイヤーなので大きければ大きいほどいい。CSGOやBFなど180度振り向きよりも正確なAIMが求められるものはローセンシ、オーバーウォッチなど常に180度振り向く必要があるゲームではハイセンシという風にしている。

滑りやすさ止めやすさ

疾風 甲」は布製マウスパッドの中でもよく滑る方だ。Artisan 零やQCK miniはもちろん、QCK Heavyなどのそこそこ滑るものよりも更に初動が速く、よく滑る。感覚としてはややプラスチック製に似ていると言ってもいいくらいだ。中間層硬度がMIDなのもそれを助長しているかもしれない。

よく滑るマウスパッドならたくさんある。しかし、「疾風 甲」は滑りながらもコントロールできるほど止めやすい、というのが最も素晴らしい所だろう。僕は前述の通り、ハイセンシでプレイする時もあるのだが、プラスチック製の滑りすぎるマウスパッドだと、どうしてもきっちり止めることができず、AIMが合わなかった。それがこの「疾風 甲」ならきっちり止めることができるので、個人的に購入してとても満足している。これを使う前はQCK Heavyを使っていたのだが、それに勝るとも劣らない止めやすさに感じる。一度慣れてしまうと、もうQCKに戻れないのではないかと思うほどだ。

唯一気になるところは、最初に使ったときに縦と横の滑りの感覚が違う、と思った点だ。これは QCKとの比較になるのだが、横が滑りやすく、縦が滑りにくく感じる。そして斜め移動はかなり滑りにくい。公式の説明では縦横の滑り方を改善したモデルだと書いてあるが、他社製品に慣れている人にとっては違和感はあるだろうと思う。ただ、これは慣れてしまえば気にならない。おそらく特殊な織り方をしているために、こういった点が出てきてしまうのだろう。

他製品との比較

5段階評価
・価格の安さ=☆☆
・止めやすさ=☆☆☆☆☆
・滑りやすさ=☆☆☆☆
・端の丈夫さ=☆☆☆☆☆

相対評価
・滑りやすさ:紫電改>>疾風 甲>>QCK Heavy>零>QCK mini
・止めやすさ:QCK mini>零>疾風 甲>QCK Heavy>>紫電改

製品仕様
・表面(滑走面):ポリエステルの専用特殊織
・中間層:特殊構造の単泡フォーム。巻きグセがつきにくい。
・裏地(ソール):吸盤構造により、本体がずれない。

実写画像

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総評

総評するとArtisan Ninja FX 疾風 甲は日本製の最高峰ゲーミングマウスパッドと冠するに十分な製品と言えるだろう。軽い滑りを求めるローセンシユーザーだけでなく、きっちり止めたいハイセンシプレイヤーにも是非試してみてほしい。