BenQ ZOWIE EC2 レビュー。日本人向き小型マウスの鉄板!

ゲーミングデバイス

今回は「BenQ ZOWIE EC2」のレビューだ。EC1とEC2は大きさと重量が違うものの、他は同じなので、もっと細かいことを書いた「BenQ ZOWIE EC1 レビュー」も参考にしてほしい。今回はEC1とEC2の比較をメインに据えつつ、簡潔に執筆した。

BenQ ZOWIEとは?

ゲーミングマウスを主に扱うZOWIE GEARを2016年にBenQが買収し、現在のBenQ ZOWIEとなった。ZOWIEのコンセプトが「プロゲーマーが真に求めるものを提供する」であり、ゲーミングマウス部門ではマクロやLEDなどを廃したシンプルな構造が特徴となっている。

長所

〇日本人に合いやすい小さい形。浮かせやすく、ぶんぶん振り回しやすい。
〇センサー性能が非常に高い。どのDPIでも安定している。
〇つまみ持ちしやすい。かぶせ持ちもできる。
〇左右メインボタンが連打しやすい。きっちり押せる。
〇比較的大きなサイドボタンが押しやすい。
〇布製マウスパッドで1.3mmの比較的短いリフトオフディスタンス。
〇専用ドライバ不要。どのパソコンにつないでもすぐプレイできる。
〇ケーブルがかなり柔らかい。突っかからないので操作しやすい。

短所

×手の大きい人には小さすぎて持ちにくい。
×専用ドライバがないので、他社製よりも機能が少ない。直線補正やマクロなど。

製品仕様

・通信方式:有線
・センサー:光学センサーはPixart製、PMW3360
・形状:右利き専用
・トラッキング速度:250IPS
・解像度:400、800、1600、3200
・大きさ:横120mm、縦64mm、高さ40mm
・重量:公称90g(ケーブルなし)、実測90.1g。
・メインボタンスイッチ:HUANO製の青色スイッチ、耐久性能2000万回
・サイドボタンスイッチ:HUANO製の赤色スイッチで、耐久性能は不明。
・ホイールボタンスイッチ:HUANO製の赤色スイッチで、耐久性能は不明。
・ホイールエンコーダー:無刻印、16回刻み
・リフトオフディスタンス:布製マウスパッドで1.3mm、プラスチック製マウスパッドで1.5mm
・リフトオフディスタンス調整機能なし
・マイクロプロセッサ:TXC社製7Cシリーズの「TXC 7C64356 48L」
・ドライバレス機能あり
・マクロ機能なし
・レポートレート:125Hz、500Hz、1000Hz
・LED:非搭載
・ボタン数:5個
・加速:なし
・直線補正:なし
・ケーブルはビニールでやわらかめ
・保証期間:1年間
・センサー位置:中央
・発売日:2019年11月29日
・マウスソール:テフロン(PTFE)
・表面加工:マット加工

使い心地とレビュー

クリック感
左右メインボタンはやや弾力があり、連打しやすくなっている。HUANO製だがオムロン製と大差なく、この左右メインボタンは他のスイッチよりも高耐久高品質モデルになっているので安心だ。サイドボタンは大きくて押しやすく、ホイールクリックも良好だ。

ホイール
ホイールは一般的な24回刻みではなく、16回まわすと一周するZOWIE独自機構だ。他社製よりも一回の間隔が長いため、好みが分かれるが、僕は好き。きっちりと回るものの、ややゆるいので1年~2年使い込むと誤動作を起こすかもしれない。

大きさ、持ちやすさ、形状
大きさはゲーミングマウスの中でも小さい方になる。浮かせやすいので、オーバーウォッチやCSGOなど180°振り向くゲームなどではやりやすい。外国人よりは日本人、男性よりは女性向きといっていいくらい小さいので、手が小さい人にもおすすめだ。この小ささは昔からで、大手のゲーミングマウスメーカーでここまで小さいのはあまりなかったことから、ZOWIEファンを多く作り出した所以ともなっている。

表面加工
乾いた手で触るとさらさらしているが、ちょっと湿ってくるとピタっと手に吸い付いてくる表面加工だ。しっかりホールドできるので必要十分だろう。

ソール
EC2-Bでは4隅に4枚の小さなソールが付いていたが、このEC2では原点回帰とも言える上下にハイセンシ用の大きな2枚に戻っている。一般人はハイセンシ、プロゲーマーはローセンシが多いことから、一般受けがいい方にチェンジしたのだと思われる。

裏面のボタン
DPI変更用のボタンとポーリングレート変更用のボタンが2つ付いている。これらの設定を物理ボタンで制御できる安心感はあるものの、搭載する分、重量が増えてしまうのが難点だ。

ケーブルや付属品
ケーブルは非常に柔らかいビニール製。他社製は布巻が多いだけに、これもZOWIE特有と言えるだろう。付属品は替えのソールが一枚あるので滑りが悪くなったら換装するといい。

実写画像

リフトオフディスタンス検証

リフトオフディスタンスとは、マウスのセンサーが反応しなくなる高さのこと。布製とプラスチック製のマウスパッドを用意して、0.1mmのコピー用紙を重ねていき、リフトオフディスタンスを検証した。結果は以下の通りだが、布製マウスパッドでは1.3mmと比較的短いリフトオフとなった。長くなりやすいプラスチック製でも1.5mmと合格ラインの2mm以下を余裕持ってクリアしている。

布製マウスパッド
SteelSeries QCK:1.3mm
Artisan Zero:1.3mm
Roccat Dyad:1.3mm

プラスチック製
Logicool G440t:1.5mm

重量と直線補正

実際に重量を測定すると、ほぼ公称通りと言える90.1gであった。また、GIMP2.10を使ってできるだけ丸い字を書いたが、直線補正は感じられなかった。

センサー性能のチェック

MouseTeser 1.2を使い、マウスの追従性能を調べた。青線が横移動、赤線が縦移動を示し、点と線が綺麗に揃っていればいるほど追従できているという証になる。2.5秒の間に思いっきり早く円を描いた結果が下図である。結論からいうとどのDPIでも素晴らしい追従性能を発揮している。PMW3360の特性をしっかりと出し切っているので、ぶんぶんと高速で移動させてもしっかりと追従してくれる。

分解して中身を確認

センサーは「PMW3360DM-T2QU H9102034CG」だ。左右メインボタンはHUANO製の青色スイッチで、耐久回数は2000万回。サイドボタンとホイールボタンスイッチは、HUANO製の赤色スイッチで、耐久回数は不明。ホイールエンコーダーの製造元は不明。マイクロプロセッサー(制御チップ・MCU)は、TXC社製7Cシリーズの「TXC 7C64356 48L」だ。メイン基板は「KS-1751-M01 Rev:A 2017-12-11」で、サブ基板はM02となっている。

EC1とEC2の大きさ比較

左がEC1、右がEC2だ。EC1の方が大きいことが分かる。写真ではわずかな違いに見えるが、持ってみると全然違う。

EC2とEC2-Aの比較

1枚目は左からEC2-A、EC1、EC2の順番だ。2枚目はEC2とEC2-Aの比較だ。2019年モデルのEC2と2015年モデルのEC2-Aは、基本的な外観は同じということが分かる。

EC2と他社製マウスの比較

左からXtrfy M4 RGB、Logicool G304、BenQ ZOWIE EC2、SteelSeries Sensei 310だ。小さめのマウスばかりなので、どれも同じくらいの大きさになっている。

総評

総評すると「BenQ ZOWIE EC2」は日本人や手の小さい人に合うシンプルで高性能なゲーミングマウスと言える。高い追従性能に加え、柔らかくて操作しやすいケーブルなどFPSに使えるゲーミングマウスとしてしっかりと完成されている。ZOWIEファンだけでなく、幅広い人におすすめできるマウスだ。