Kingston HyperX Cloud Alpha S レビュー。期待を裏切らない超完成度は圧巻!

ゲーミングデバイス

今回は高い完成度を誇るKingston製ゲーミングヘッドセット「Kingston HyperX Cloud Alpha S」のレビューだ。

Kingston HyperXとは?

Kingstonはパソコン周辺機器を主に扱うメーカーで、そのゲーミングブランドがHyperXだ。半導体やマウス、マウスパッド、ヘッドセットなど幅広く扱っているが、日本では特にゲーミングヘッドセットのHyperX Cloudシリーズが人気で、大手レビューサイトでも高評価を得ている実績がある。今回は企業よりその最新モデルとなる「Cloud Alpha S」の製品提供を受けたのでじっくりとレビューしていく。

長所

〇付け心地がふわふわで最高峰。メガネでも痛くない。
〇新開発の通気性に優れた革製イヤーパッドで長時間使用も可能。
〇新開発の低音調節スライダーで、低音を3段階調整できる。
〇ケーブルが取り外せるので持ち出しやすい。マイクも同様。
〇マイクの性能が非常に高い。クリアに自分の声を届け、音漏れもない。
〇定位感がしっかりある。FPSで足音が360度分かる。
〇ゲームモードとチャットモードが付属のコントローラーで切り替えできる。
〇付属の布製イヤーパッドの性能も高い。
〇付属のサウンドカードに7.1chバーチャルサルンド効果がついている。
〇比較的軽い。疲れにくい。
〇PS4やXBOX ONEなどのCS機、スマートフォンなどにも対応している。
〇全体がアルミフレームでできているので、耐久性が高い。
〇2年保証。ヘッドセットは壊れやすいから安心。
〇低音調節スライダーを使えば音楽もそれなりに聞ける。
〇サウンドカード付きでUSB接続ができる。パソコンのサウンドチップが壊れても、USB接続なら問題なく使用できるので古いパソコンでも使える。また、スピーカーと分離できるのでスイッチひとつでヘッドフォンとスピーカーを切り替え可能。

短所

×価格がやや高い。

製品仕様

・タイプ:密閉型、オーバーイヤー(耳を覆う型のイヤーパッド)
・重量:ヘッドフォンのみは310g、マイクを含むと321g。実測326g。
・サウンドカードの重量:57g
・ヘッドフォンのケーブルの長さ:1m
・サウンドカードのケーブルの長さ:2m

ヘッドフォン
・ドライバー:ネオジム磁石、カスタムダイナミック50mm径
・周波数応答:13Hz~27kHz
・インピーダンス:65 Ω
・音圧レベル:99dBSPL/mW(1kHz時)
・T.H.D.:1%未満
・接続:3.5mmプラグ(4極)

マイク
・タイプ:エレクトレットコンデンサーマイク
・極性パターン:双指向性、ノイズキャンセリング
・周波数応答:50Hz – 18kHz
・感度:-38dBV(0dB=1V/Pa、1kHz時)

実写画像

音質とマイク

ヘッドフォンの音質はFPSなどのゲームに特化し、全体的に高音寄りのチューニングになっている。低音調整スライダーを使わない状態をデフォルトとすると、低音も中音も高音もどれもやや高音寄りになっていて、気持ち的には半音あがったような感覚にさせる。デフォルト状態だと明らかに低音が弱いので、音楽には不向きだ。ただし、FPSなど足音を聞き分けることに関してはこれが有利に働いていて、しっかりと聞き分けることができる。中音も高音も大きなドライバーのおかげで綺麗に高解像で聞こえている。また、イヤホンと比べると重厚感もある。

後述しているが、低音調整スライダーを使えば低音を増すこともできるのだが、中音と高音はそのままやや高音寄りになっているため、さすがに綺麗に鳴る音楽用のヘッドフォンと比べると、音楽を聴く用としては劣ってしまう。ただ、低音が増すことでそれなりに聴くことができるので、これまで「ゲーミングヘッドセットが音楽に不向き」という常識が覆されている。

低音調節スライダー
・調整なし:デフォルト。明らかに低音が弱い。
・1段階:低音が気持ち増す。大きくは変わらない。
・2段階:低音が高音に負けないくらい大きくなる。ふつうの音楽用ヘッドフォンと変わらない程度には増す。効果としては十分すぎるほどで、低音から高音まで幅広く鳴る。

FPSでの足音と定位感
定位に関しては非常に良いと言える。僕は普段、風呂あがりにはイヤホンでプレイしているのだが、その差は歴然だった。360度、しっかりと足音が聞こえるので、敵がどこにいるのか丸わかりだ。これぞゲーミングヘッドセット!と言える期待を裏切らない出来だ。

マイク
マイクもすばらしい。昔からKingstonのゲーミングヘッドセットの一番の強みはマイク品質の高さだったが、これも一流と言えるくらい良い。音声録音用に使うコンデンサマイクと比較しても遜色ない出来で、しっかりと自分の声をクリアに大きくボイスチャット相手に伝えることができる。音漏れもないし、完成度が高い。

付け心地や使用感

今回、僕が使用していて一番びっくりしたのは付け心地だ。最初から革製のイヤーパッドが付いているのだが、これがもうふっわふわ。耳をすっぽり覆うオーバーイヤー型で、優しく耳全体を包み込んでくれる。長時間使用はもちろん、メガネをつけていても全く痛くならないのが素晴らしい。従来よりも通気性が増し、蒸れにくくなっているのもポイントが高い。加えて付属の布製イヤーパッドも出来が非常に良い。革製を使い込んでボロくなってきたら取り換えると、新品同様に扱えてしまうのだ。ヘッドセットにとって付け心地は生命線と言えるだけに、この完成度の高さは圧巻だ。

付属サウンドカード
付属のサウンドカードには、①7.1chバーチャルサラウンドサウンド機能、②音量調節ボタン+、③音量調節ボタン-、④ゲームバランスボタン、⑤チャットバランスボタン、⑥マイクミュートボタンの計6つのボタンがある。7.1ch機能とマイクミュートボタンは、オンにするとLEDが光るようになっているのでわかりやすい。

7.1chバーチャルサラウンド
まずはFPSでの効果について。これが予想外に良かった。音に臨場感が出て、低位が増し、敵がどの位置にいるのか、2chよりもより分かりやすく感じた。正直に言うと他のゲーミングヘッドセットで7.1chバーチャルサラウンド機能というと、2chの方がマシというレベルで定位がぐちゃぐちゃだったことが多かったので、これには驚いた。もちろん最近のゲームだと2chでも十分音がどこから出ているのかわかるので、これをオフにしても全然聞こえる。しかし、僕はオンにした方が聞きやすいと思った。ただ、高音がよりキンキンし出す感じで、音が変に聞こえる感じもするので、これは好みにもよると思う。定位はオーバーウォッチでしか試してないので、他のゲームではどうかは分からない。

次に音楽でオンにした場合について。これもかなり良い。ひとつは音が大きくなって迫力が出る。そして音に臨場感が出る。オフの場合は右耳と左耳の一点ずつから音が出ている感じなのだが、これをオンにすると、右耳と左耳全体から音が聞こえてくるような感覚になる。ブワーと音の出る箇所が増えるイメージだ。より頭の中で鳴っている感覚にさせる。風呂場などの狭い部屋で鳴っていると考えるのも近い。とにかく音楽用途に関してもアリだと僕は思った。

ゲームとチャットのバランス
ゲーム音とチャット音どちらの音を大きくするのかをコントローラーで操作できるようになっている。ゲームボタンを長押しすると、ゲーム音が大きくなり、チャット音を長押しするとチャット音が大きくなる。どちらも50%の音のときに高い音(ピッ)と鳴る。どちらかが最高に達すると低い音(プッ)が鳴る。

耐久性
全体的な骨格はアルミフレームでできており、剛性は確かだ。ヘッドセットを踏んづけたり、キレて投げても大丈夫。FPSゲーマーには嬉しい丈夫さと言えるだろう。これが柔らかいと悲惨な結末を迎えてしまうため、地味に大事な部分なのだ。

重量

ケーブルを付けた状態で実際に測ると、326gであった。公称321gなので、妥当な結果であろう。これは比較的軽い方に入るので、疲れにくいと言える。しっかりとした剛性を維持しながらのこの軽量さなので必要十分ではなかろうか。

画像

総評

総評すると「Kingston HyperX Cloud Alpha S」は付け心地、マイク、定位などFPSに求められる要素を高いレベルで実現した超完成度のゲーミングヘッドセットと言えるだろう。USB接続なので、ノートパソコンやサウンドチップが壊れた古いパソコンでも使えるのも良い。とにかく付け心地とマイク性能の高さは随一なので、初心者から熟練ゲーマーまで幅広い人におすすめだ。