当サイトはWeb広告を導入しています

快適な装着感!ゲーミングヘッドセット Kingston HyperX Cloud Revolver レビュー

ゲーミングデバイス

Kingston_HyperX_Cloud_Revolver_300

今回は2016年5月14日に14,980円で日本発売のゲーミングヘッドセット「Kingston HyperX Cloud Revolver」の先行レビューです。密閉型で音漏れが少ないので、FPS・MMORPG・RTS(MOBA)をプレイするPCゲーマーに限らず、PS4やXBOX ONEなどのコンシューマー機をプレイする人にもおすすめの本格派ゲーミングヘッドセットとなっています。

製品の特徴とレビュー

この製品はいわゆるフラグシップモデルなので、ランク的にはHyperX CloudHyperX Cloud IIよりも上位のモデルになります。一番の特徴は伸び縮みするヘッドバンド(頭頂部のクッション)が採用されたことで、装着感がぐんと上がり、さらに快適な付け心地になったことです。

GOOD

・ヘッドバンドが伸縮性で装着感がよく、頭にぴったり合う。
・低反発レザー素材のイヤーパッドで付け心地がよく、長時間の使用もできる。
・定位感がよく、FPSで足音がよく聞こえる。
・布巻きケーブルが非常に柔らかく、取り回し最強レベル。
・3.5mm 3極プラグ採用でPC内蔵サウンドカードに接続可能。
・PS4やXBOX Oneなどのコンシューマー機・スマートフォンにも接続できる。
・保証期間が2年で、ゲーミングデバイスの中では比較的長い。
・スチールフレーム採用により、耐久性が高い。
・マイクが高品質で自分の声がクリアに伝わる。指向性でノイズキャンセリング付きなので、雑音が伝わりにくい。
・密閉型ヘッドセットなので、ゲームを大音量で鳴らしてもボイスチャット相手にゲーム音が漏れにくい。

旧製品との比較

kingston_hyperx_cloud_revolver_580_1

左がCloud IIで、右がRevolver。約60gの違いがあります(コード含まない本体のみの重量)。

HyperX Cloud IIとの比較
・サスペンションが付いて、よりフィット感が上がった。
・重量が60gほど増えた。
・デザインがリボルバー風になった。
・コードがさらに柔らかくなった。
・マイク部分も柔らかくなった。ただし、マイクカバーがなくなった。
・最低限の付属品のみ。
・外部サウンドカードなし。音質はパソコンのサウンドチップに影響される。
・パソコンとの接続が3.5mmプラグになった。(Cloud IIはUSB接続)
・50mm径サウンドドライバーになった(Cloud IIは53mm)

最上級モデルとは言え、HyperX Cloud IIはサウンドカード付属なので、環境によってはこちらの方がいい場合もあります。特にちょっと古いパソコンを使っている人やサウンドカードを持っていない人。これはパソコンを購入してからしばらく経つとマザーボード付属のサウンドチップに経年劣化でノイズが入ることがあるからで、その場合はサウンドカード経由でUSB接続にするとうまくいくからです。オフライン大会によく行く人なども、USB接続なら簡単に自宅と同じ環境を再現できるのでいいですね。

ただ、3.5mm プラグ接続だとPC内蔵のサウンドカードに接続できるので、イコライザをいじったりしたいのであれば、HyperX Cloud Revolverの方がいいでしょう。その他の部分でも基本的にRevolverの方がいいのですが、重量がやや増えたのはちょっと気になるところですね。これは快適な装着感と耐久性を重視した結果とも言えるので、仕方がない点ではありますが。付属品は減りはしたものの、何の問題もないので気にしなくていいと思います。また、上位モデルだけあって、マイクやコードの取り回しの良さなど、かゆいところに手が届く製品になっています。

製品仕様

Kingston_HyperX_Cloud_Revolver_580_2

タイプは密閉型、ドライバーは50mm径ネオジム磁石のダイナミック型。重さは360g、マイク・ケーブル含む重さは376g。ヘッドフォンの周波数は12Hz~28,000 Hz、インピーダンスは30Ω、音圧レベルは104.5dBSPL/mW at 1kHz、T.H.D.は2%以下、入力電圧は定格30mW、最大500mW。ケーブル長はヘッドセット本体の1mと、コントロール付属の2m。接続方式はヘッドセット本体が4極の3.5mm プラグで、コントローラー(PC側)が3.5mm プラグ2つ(マイクと音声)。マイクはエレクトレットコンデンサー方式で、単一指向性・ノイズキャンセリング対応。周波数は50Hz ~ 18,000 Hz、感度は-40dBV (0dB=1V/Pa,1kHz)。※Xbox Oneコントローラーへの接続には別売りの専用アダプタが必要。

レビュー

ゲームに最適化された音質
ヘッドフォンの音質については上述の通り、マサーボードのサウンドチップもしくは、内蔵サウンドカードに影響されるんですが、50mmの大口径ドライバーを使っているだけあって、大迫力でいい感じです。傾向としては最近のゲーミングヘッドセットらしく、足音などが聞こえやすい高音強調型です。一般的なヘッドフォンと比べると、音楽を聴くときにやや高音がきつい・音が軽い・低音が物足りないと感じるかもしれませんが、ゲーミングヘッドセットとしては高音質で非常にいいと思います。

定位感ばっちり
CSGOやAVAなどのFPSをプレイしてみましたが、足音などの重要な音がきちんと聞こえたので問題ありません。AVAは2.1chに最適化されてからは聞こえないヘッドセットがかなり減ったのであまり気にする必要はないと思いますが。サウンドカードも昔ほど意味をなさないですし。

高品質マイク
マイクはKingstonのHyperXブランドだけあって、安定感抜群のいいマイクとなっています。単一指向性に加えてノイズキャンセリング機能もついているので、大音量でゲームをプレイしても、ボイスチャット相手にゲーム音が漏れにくくなっています。品質の悪いマイクを使うと、どれだけ設定しても相手に途切れ途切れしか伝わらなかったり、逆に周辺の音を拾いまくって迷惑をかけることになるので、マイクの品質は非常に重要です。また、マイクのデザインもシンプルでよく、取り外しもできる仕様となっています。棒の部分はぐにゃぐにゃと柔らかく曲がるんですが、ぴたっと思ったところに止めれます。

kingston_hyperx_cloud_revolver_580_12

伸縮性ヘッドバンド・締め付け
Revolver最大の特徴である伸縮性のヘッドバンドは、作りがしっかりしており、この部分があるおかげで耳がすっぽり優しく包まれます。こういうヘッドバンドをつけたことがない人は、頭がやや抑えられる感じで違和感を感じるかもしれませんが、つけてちょっとすれば慣れて心地よく感じると思います。強さも適度に固定できつつ、不快にならないような弱さなので、個人差はあるでしょうが、頭頂部が痛くなるということは少ないと思います。SteelseriesのSiberiaシリーズのような装着感で、個人的にけっこう好きです。締め付けはゆるい方なので、長時間つけても耳が痛くなることはあまりないでしょう。

kingston_hyperx_cloud_revolver_580_11

kingston_hyperx_cloud_revolver_580_3

kingston_hyperx_cloud_revolver_580_8

質感・重量・デザイン
写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、イヤーパッド(耳あて)をつなぐスチールフレームは薄いながらもかなり硬い材質で、しっかりした作りになっているので、壊れにくいです。毎日使うヘッドセットは、落としたりしやすいので、耐久性は意外と重要です。ただ、この部分がCloud IIよりも重い原因になっているのではないかと思います。デザインはCloud IIよりも洗練されており、よく悪くもゲーマー向けデザインだと思います。

kingston_hyperx_cloud_revolver_580_10

イヤーパッド・布巻きコード
耳あて部分は低反発の合皮クッションとなっており、非常に柔らかく、心地良いです。革製なので、布製と比べて夏場は蒸れやすいですが、付け心地は圧倒的に革製の方がいいので、僕は好きです。コードは布巻きで、これがめちゃくちゃ柔らかいです。マウスコードもこれくらい柔らかければいいのにと思うくらい。絡みにくくて取り回しやすい最上位モデルらしい良いコードだと思います。

便利な3.5mm 3極プラグと4極プラグ
右下の写真ではちょっと分かりにくいですが、ヘッドセットからは1本のプラグが出ていてそれをコントローラーに挿す→コントローラーから2本のプラグが出ていてそれをパソコンに挿すという形です。つまり3.5mmの4極プラグはマイクと音が一緒になった規格。3.5mmの3極プラグは音用に1つ、マイク用に1つの合計2つプラグがある規格です。4極はひとつのプラグなので、スマートフォンやPS4のコントローラーに挿せる一方で、3極はPC内蔵サウンドカードなどに挿せる規格です。僕はたまにスマートフォンとヘッドセットをつないで電話するので、4極があるこのタイプが汎用性が高く、気に入ってます。

kingston_hyperx_cloud_revolver_580_9

シンプルなコントローラー
コントローラーを含む延長コードはシンプルでよくできてると思います。機能としてはマイクミュートボタンと音量調節ボタンのみ。あとは裏にクリップがついているくらいですね。マイクミュートボタンは上下にスライドするタイプで、滑り止め加工してあり、大きいので操作しやすいです。ラインインコントローラーとしての機能は十分だと思います。ごちゃごちゃ色んな機能があって重くなったり邪魔になったりするくらいなら、これくらいの方が僕は好きです。
kingston_hyperx_cloud_revolver_580_13

まとめ

総評として、Kingston HyperX Cloud Revolverは非常によくできたゲーミングヘッドセットだと思います。密閉型、ゲーム特化の音質、単一指向性+ノイズキャンセリング機能つきの高品質マイク、耳をすっぽり覆って優しく包み込む装着感、足音がしっかり聞こえる定位感、PC内蔵サウンドカード・PS4・スマートフォンに接続できる汎用性、スチールフレーム採用による高耐久性など、Kingstonの上位グレードらしい製品になっています。ひとつ気になる点をあげるとするならば、やや重いということですが、その分、耐久性が高く付け心地がいいので、長時間の使用も可能です。FPSゲーマーに特におすすめのヘッドセットなので、選択肢のひとつに入れてみては。

Posted by てんせんか