Nintendo Switch 有機EL レビュー。高級感が増した大人の新型ゲーム機。

2022/12/21ゲーミングデバイス

ニンテンドースイッチ有機ELモデルで従来品から変更された点は、画面が大きくなって綺麗になったこと、白色が追加されたこと、有線LANポートが増設されたこと、保存ストレージが64GBになったことなどが挙げられる。

ディスプレイに関して言うならば、有機ELの発色の良さがすごく出ていて、好感触だ。ゲームをしていて色が綺麗だと単純にテンションが上がる。少し大袈裟な言い方をするならば、マリオの世界に入ったような、そんな没入感を演出する。画面の大きさは6.2インチから7インチに大型化。手で持ってみるとなかなかに大きい。でもそれが良い。これも相乗効果によってよりゲームへの没入感が増す。

新色である白色が予想以上に良い。何というか、おもちゃ感があまりないのだ。インテリアとして部屋の中に合ってもいいような高級感がある。通常モデルだとどうしても任天堂特有のおもちゃ感があった。男のファッションでもモノトーンというは無難で癖がなく、万人受けしやすいもの。大人の男の部屋にあってもそんなに違和感がないというのが、嬉しい誤算だった。絶妙に所有欲をくすぐり、満たしてくれる。

有線LANポートはスプラトゥーン、マリオカート、スマブラのような一瞬を競う合うゲームでは、あった方が心強い。ランクマッチで上位を目指すなら、なおさらだ。

本体の保存ストレージは32GBから64GBになっている。大容量になったことで多くのソフトをダウンロードして持ち運べる。

細かい変更点
背面スタンドが無段階調整できるものに変更されている。いわゆるテーブルモードということだが、あまりこの形態で行う人はいなさそう。スピーカーは開放型から密閉型へ。低音がより響くようになった。ドックが新しくなり、使い勝手の向上と軽量化。純正の安心感がある。

PCゲーマーも買い！

ここまで旧型と新型の比較を主に行ってきたが、ここからはSwitch本体を持っていないPCゲーマーのためにも言及しておく。欲しいと思ったら迷わず買いだ。単純に任天堂のゲームって素晴らしい、面白い。

PCゲーム、もっぱらFPSやMMORPGを行う人間にとって任天堂のゲームというのは眼中にないというか、不要扱いされやすい。原因のひとつはソフトの高さ。今どきのパソコンのゲームは無料でできるものが流行っているので、何時間でも好きなだけフレンドとプレイできる。新作でも早期アクセスなら3000円以下で買えることも多いので、任天堂のゲーム一本が5千円、しかも中古になっても安くならないというのが高く感じてしょうがない。

しかし、ソフト価格の問題はメルカリで解決する。中古を買ってそのまま中古で売る、もしくは新品で買って中古で流せばかなり安くプレイできる。ダウンロード版だとこれができないので、パッケージをおすすめする。

ソフトで一番圧倒的におすすめなのがゼルダの伝説ブレスオブザワイルドだ。これはもう名作中の名作。僕は一気に100時間を費やして没頭するほどハマってしまった。正直このソフトだけでもスイッチを買う価値があると言えるほど。続編のディアーズオブキングダムも期待大。

友達と一緒にプレイするならマリオカート、大乱闘スマッシュブラザーズ、桃太郎電鉄、マリオパーティスーパースターズ、スプラトゥーン3、モンスターハンターライズ、世界のアソビ大全51、どうぶつの森なども定番だ。とにかくわいわいプレイできるので一瞬で時間が過ぎる。一人プレイならポケモンスカーレットorバイオレット、アルセウス、ダイパリメイクなど。

PCゲーマーならDiscordでフレンドも多いはず。人が3人以上いるときはスイッチのゲームも一考の価値がある。

実写画像

悪い点

ここまでいい点を中心に執筆してきたが、悪い点ももちろん存在する。それは価格の高騰だ。通常モデルとの差は約5千円。この差をどう見るかでその人にとっての、この有機ELモデルの価値が決定する。ちょうどソフト1本分の価値があるかどうかといった所。

有機ELパネルも画面の大型化も、テレビにつないでプレイする場合は意味がない。もっと言うなら画面が大きくなった分、20gほど重くなっている。また有線LANポートも必要ならば後付けキットが販売されているのでそれを買えばよし。ストレージも追加でMicro SDを装着すれば問題ない。あくまで携帯ゲーム機としての進化でしかないのだ。

有機ELパネルの焼き付きに関してはあまり気にする必要はない。海外の有志が調べたところによると、3600時間連続プレイでようやく焼き付きが発生したとのこと。ふつうにプレイする分には全然問題ない。